第41話 エロス41パーセント!

6000PV記念爆速更新!

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「もぉ、しょうがないなぁ……」


 一応、許してくれるらしい。よかった。

「あの、質問なんですけどこのスーツ、着ないとダメですか?」

「当たり前だろ」


 一縷の望みを託すように尋ねるも、やはり駄目だった。

 そりゃあ、こんなエッチなスーツ、必要もなく着るわけがない。

 何か深い理由があるのだろう。


「でも、なんでこのスーツ、こんなにタイトなんですか?」


 その疑問に答えるように、銀さんはさくさくと語り始めた。


「裸の代わりだよ」

「ぶふぉっ」


 爆弾発言に俺は噴いた。

 心愛と恋春が大きく赤面した。萌花はほんのりと赤面した。全員可愛い。


 ――恥じらう女の子ってなんでこんなに可愛いんだろう?


 なんだか、イケナイ性癖な気がして気が引けた。


「実はギュノスとシンクロするのには服が邪魔でね。素肌から出っ張った部分はシンクロフィールドを阻害するんだ。本来ギュノスは裸で乗る仕様なんだけど、流石にそれは上が承認してくれなくてね」


 ――当然だろ。


「それで限りなくボディラインそのままのスーツを作ることで肌を隠しつつ、シンクロフィールドへの阻害を最小限に抑えたのさ。僕って天才」


 その場でくるくると回りながら、銀さんは自画自賛した。

 一方で、心愛、萌花、恋春はのどまで出かかった言葉を飲み込む表情をした。


「というわけで、さっそく君らも着替えてくれたまえ、更衣室はあっちだ」


 言って、銀さんは近くのキャビネットからパイロットスーツを三着出した。

 右手には一着の男性用、左手には二着の女性用だ。

 目の前に突き出されたスーツに、心愛は取り乱す。


「い、いやですよ、こんなえっちな服着るの、見えちゃうじゃないです、か」


 断ってから、心愛は俺と、そして日葵姉、さらに舞花姉妹に視線を向けた。

 それから、なんだか迷うような、釈然としないような表情になった。


「無理しなくていいぞ心愛。銀さん、心愛は恥ずかしがり屋なんて、仮に成功してもパイロットはちょっと――」

「待って」


 俺の言葉を遮って、心愛はきゅっと眉を引き締め、ちっちゃな握りこぶしを作った。


「やる、つきしろ、パイロットやるもんっ」


 何かムキになったような声音に、俺は戸惑った。


 ――なんだか今日の心愛は様子が変だぞ?


「いこ、萌花」

「え、う、うん」


 萌花の手を心愛が引っ張るという珍しい光景に俺がぽかんとしていると、背後に日葵姉が立った。


「ほらほら、弟君も早く着替えないと、お姉ちゃんが裸になっちゃうよ」


 日葵姉がパイロットスーツのエリに手をかけて、俺は更衣室にダッシュした。



   ◆


「き、着た、よ」


 更衣室から出てきた心愛は、舞花姉妹と同じパイロットスーツに身を包んでいた。


 心愛の巨乳のラインやくびれ、ヒップラインが強調されて、少しでも気を緩めると視線を向けそうになる。


 いまはなんとか彼女の額に視線を送り続けるも、視界の端に感じる映像の吸引力は凄まじかった。


「あさとし、ど、どお?」

「いや、どおって」


 あからさまに視線を外す俺に、心愛はちょっと不機嫌な声を出した。


「むぅ、舞花さんたちや日葵お姉ちゃんのは見て、なんでつきしろのは見ないの?」

「いや、あれだけ散々アレがアレしたあとに、流石に見れないっていうか。心愛だって恥ずかしいだろ?」

「うぅ、それはそう、だけどさ……」


 何故か心愛はすこし残念そうな、あてが外れたような顔で、テスト用コックピットに向かった。


 俺が視線を逸らした先に、萌花が割り込む。


「どわっ」


 小柄でありながら、舞花姉妹とそん色のないバストサイズを誇る萌花のボディラインに俺はのけ反ると、彼女はジトっとこちらを睨んできた。


「鈍感ッ」


 そう言って、萌花もテスト用コックピットに乗り込んだ。わけがわからない。

 けれど、ふたりのセクシーな姿に、俺の悩みはかき消されてしまう。


 ――くっ、それにしても、心愛も萌花も本当にイイお尻しているよな。大きくて、丸くて、ハチ切れそうなくらいムチっとしていて……。


 彼女たちの視線が無くなってせいだろう。


 二人が俺にお尻を向けてコックピットへ向かう様に、つい視線制御が緩んでしまう。


 次の瞬間、二人のお尻がブルン、と横を向いた。

 おそるおそる視線を上げると、振り返った心愛と萌花が、そろって桜色のジト目線を送って来る。


「「あさとしのえっちマン」」


 苦笑いを浮かべながら、俺は横を向いた。

 ちなみに、男性用は股間の部分にきちんとファウルカップがついているので、ボディラインが丸出しと言っても大惨事は免れている。



 二人がテスト用コックピットに乗り込むと、銀さんが乗り方を指示。

 すると、銀さんは感嘆の声を上げた。


「おっ、シンクロ率16パーセント。初めてでこの数値は凄いよ。入学時のデータだと、パイロット適性は高くない、けど、やっぱり姉妹だと成功率が高いみたいだね。今後は適性が低くても兄弟姉妹にはパイロットをテストを受けさせたほういいねぇ」


 銀さんは悪の科学者のような悪い笑みを浮かべた。

 何一つ、悪いことをしていないに。


「物は相談だけど、君ら、本格的にパイロットに転向する気はないかい?」


 テスト用コックピットから降りた二人を、銀さんはさっそくスカウトした。


「ふゅっ!?」


 人見知りな萌花は心愛の背中に隠れてしまい、判断は心愛に委ねられた。


「つきしろは……」


 本来、引っ込み思案でおとなしい性格の心愛は断るのが苦手なほうだ。

 ここは俺が助け舟を出そうと、一言。


「いいのか心愛。出撃のたびに男子たちが群がって来るんだぞ?」

「へ? あっ!?」


 この姿を学園中の男子たちに見られてしまう想像をしたのだろう。

 心愛の顔は、首筋からカーっと一気に耳まで赤くなった。


「むむむ、無理無理ぃ! つきしろっ、こんなえっちな格好で人前になんて出れないよぉ!」


 悲鳴を上げて、心愛は両手をおっぱいと股間に当てた。


「う~ん残念。あきらめよう」


 心愛の背中で、萌花はほっと息を漏らした。

 萌花も、この格好はかなり恥ずかしかったらしい。


「だけどもしも万が一ってことはあるからね、そのスーツは君たちに預けるよ。ギュノスを動かさないと世界が滅ぶけどパイロットが誰も動けない、なんて時が来たら、流石に頼むよ」


「どんな状態ですか……」


 心愛はちょっと呆れた。

 細い腕が胸の肉を押しつぶした。

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異世界召喚反逆記 ちょいちょいヒロインのセクシーシーンがあって良いです。

 88話でヒロイン全員全裸になります。

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