第38話 エロス38パーセント!
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「ふぅ間に合ったぁ!」
「まだ来てないよな? 大丈夫だよな?」
男子たちが歓声を上げた先にあったのは、無人の空中通路だった。
そこへ、白衣の女性を先頭にして、変わった格好の生徒達がついていく。
「うぉおおおおお、今日もありがとう!」
「お前らのおかげで助かったぜぇ!」
「地球の救世主ぅ!」
まるでアイドルに送るエールのような熱量で、男子たちは叫んでいた。
どうやら、彼ら彼女たちがアンドロギュノスのパイロットらしい。
そして、ここはパイロットたちがコックピットから更衣室へ戻る時に通る通路のようだ。
――わざわざこんなところまで感謝しに来るなんて、よっぽど人気なんだな……いや、違うか。
男子達の義理堅さに感心したのは一瞬、俺は男子たちの目線と表情から、すぐに本当の狙いを悟った。
ありていに言えば、アンドロギュノスたちのパイロットは、凄くエロかった。
パイロットスーツはアニメによくある体のラインにぴったりとフィットしたもので、ボディペイント以上、レオタード未満のタイトさだった。
女子のバストラインやウエスト、ヒップラインが丸見えだ。
くわえて、パイロットの9割が女子である。
しかも、何故か能力持ちの女子は美少女率とグラマー率が高く、心愛や萌花ほどではないにせよ、みんなけっこうなグラマー美少女ぞろいだ。
なかでも、パイロットたちは凄かった。
顔はアイドル級で、プロポーションはグラビアモデル並み。
そんな子たちが、ボディラインモロ出しのぴったりスーツを着ているものだから、男子たちの性的好奇心と興奮は推して知るべしである。
俺の周りの男子たちはみんな、小鼻を膨らませてだらしない顔をしながら本音を漏
らしていた。
「くぅ、今日もたまんねぇなぁ、お尻もおっぱいもむっちむちじゃねぇか」
「巨乳ぞろいではんぱねぇ、おぉ、ケツの食い込みやべぇ」
「パイロットスーツ超エロいわぁ……」
ノリの良い女子が何人か、こっちに手を振ったり、ピースサインをくれると、男子たちはさらに沸き上がった。
「揺れる揺れる、ぶるんぶるんだな」
「特に舞花姉妹が限界突破だろ。双子の姉妹そろってあんな爆乳爆尻ありえねぇ」
「あのスイカを横に二つ並べたようなお尻とおっぱい揺らしながら毎日訓練、だめだ、想像しただけでぇ!」
そうして、パイロットたちが通路を通り過ぎると、男子たちは人目もはばからず欲望を吐き出した。
「くそっ、なんでオレはパイロット適性なかったんだ」
「ほんとだぜ。適性あったら毎日舞花姉妹の乳揺れとケツ揺れ至近距離から見放題だったのに」
「しかもギュノスって二人乗りだから、あんな子たちと毎日狭いコックピットで密着して、だめだ、そんなことになったらオレ、絶対にその場で致しちゃうぜ!」
「ていうか毎日フルバベルしてパイロットスーツのもっこりでバレるだろ」
「ぐぉお、一度でいいから舞花姉妹の爆乳と爆尻にうもれてぇっ」
本人たちがいないからってお前らフルスロットルし過ぎだろ、と俺は心の中でツッコんだ。
とはいえ、多少、共感できる部分もある。
俺も、心愛と萌花のカラダには、いつもドキドキさせられっぱなしだ。
もしも、ふたりがあんな、体にフィットした格好でいられたら、たまったものではない。
ふたりがパイロットじゃなくてよかったと胸をなでおろした。
◆
男子たちが巨乳美少女博覧会の余韻に浸りながら地上へ戻り、俺もその流れに沿って帰ると、心愛と萌花がちょっとすねた顔で待っていた。
「おかえり」
ちょっとジト目で、短くドライに言う心愛。
「どうしたんだよ心愛?」
「べつに……」
冷たく視線を逸らしつつ、だけどその場から動かず、何かを待つような心愛。
俺が対応に困ると、とうとう背中を向けてしまった。わけがわからない。
すると、不機嫌そうな萌花が溜息交じりに寄り添ってきた。
「アサトシ、えっちなパイロットスーツ鑑賞は楽しかった?」
「は? え?」
察しの悪い俺に、萌花は苛立たし気に耳打ちしてきた。
「あのね、アサトシが男の子なのは分かるけど、えっちなものに夢中になっているのって、あんまり感心できないよ」
「あ~」
それで、なんとなく察した。でも……。
「そんなつもりじゃなかったんだけど」
「わかっているよ。アサトシがこの学園に来てから初めての出撃だったし、アサトシはただ他の男子たちが何をしにいくんだろうって気になっただけなんでしょ? それはお姉ちゃんもわかっているよ。それでも、なんか嫌なんだよ。それにほら、二日前」
萌花が恥ずかしそうに視線を逸らして、俺は顔が熱くなった。
――心愛のお尻、すごかったな。
一言で言えば、心愛はすごく、スケベな体をしている。
お尻もおっぱいもバインバインだ。
俺をそれをナマで満たし、触ったし、二日前は事故とはいえ、人には言えない場所まで無修正で見てしまった。
そんな俺が、他の女の子のお尻を追っかけていたら、心愛からの印象は最悪だろう。
一言で言えば……。
「あさとしのえっちマン」
肉声で言われてしまった。
心愛のすねたような声が胸に突き刺さって、俺は何も言えなくなってしまった。
背中を向けたまま動かない心愛。
かける言葉が見つからず固まる俺。
その間で、萌花がしびれを切らしたように心愛へすり寄った。
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コミックワーカーで読める異世界ゆるっとサバイバルという漫画がけっこうな爆乳エロハプ作品だと思っています。39話のエロハプがいいです。
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