第37話 エロス37パーセント!

♥80記念爆速更新!

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 朝俊たちが地下に避難する中。

 帝都の上空には天空の城が鎮座していた。


 全長10キロメートル。

帝都の一区よりも巨大なそれは、だが地球を狙う敵が持つ小型艇のひとつに過ぎない。


 ゴウンゴウン という大気がうねり狂う轟音を降り注ぐ空の天井からは、砂粒のように小さな影が複数、落ちてくる。


 いや、砂粒と言うのは空中要塞と比較しての話で、影の正体は人よりも遥かに巨大だ。


 腰や方から鋭利なスラスターを生やした全高さ40メートルの巨大ロボが50機、帝都上空から落下してくる。


 だがそれは地上も同じだった。

 エリジオン学園の敷地が突如として地割れのように開き、下から巨大プレートがせり上がって来る。


 プレートの上に佇むのは、同じく40メートル前後の全高さを誇る人型ロボットたちだ。


 一昔前なら、テレビアニメの産物に過ぎなかったソレが、今は現実に存在している。


 これこそが、人類が地球侵略を目論む最大宇宙勢力、銀河帝国に対抗すべく生み出した最強の汎用人型決戦兵器・アンドロギュノス、通称ギュノスである。


 ギュノスたちがエリジオンの敷地内から道路へ駆け出すと、圧倒的な質量で停車していた車は揺れ、ビルの窓ガラスが震えた。


 巨大過ぎるギュノスたちは集まると連携がとりにくいので、会えて散会。


 各地で敵機と戦いながら、射撃特化装備の機体が高見より仲間たちを援護していく。


 とあるスクランブル交差点で、全高数十メートル級の鋼の巨人が列車よりも長い高周波ブレードをブン回し、激しくつばぜり合う。


 とある敵機がビルへ体当たりをしようとして、横からギュノスがショルダータックルで阻止した。


 二人合わせて100トンを超える超質量が地面に倒れ込むと、コンクリートが陥没して、地割れから破裂した水道管の水が噴水のように吹き上がった。


 ビルの屋上から眼下を見下ろすと敵機が、背面パーツから空対空ミサイルを発射。


 二丁拳銃スタイルのギュノスが正確無比のラピッドファイアでミサイルを撃ち落とし、空中に咲き乱れた灼熱の華がビルの窓ガラスを叩き割り地面に鋭利な雨を降らせる。


 けれど、被害は最小限に保たれた。

 巨大ロボたちが激戦を繰り広げる中、漆黒の機体が降臨した。


 時々現れる敵の隊長機。

 その登場にギュノスパイロットたちに動揺が広がった。


『お、あいつが特記戦力だな』


 一人、最近デビューしたばかりのパイロットが負けん気を起こし、立ち向かおうとした。


 だが、仲間たちに止められた。


『よせ、あれの相手は舞花姉妹の仕事だ』


 その通信の後に、桜色のギュノスが前に出た。


 手に握る蛇腹剣が縮み、堅牢なブレードを形成すると赤く過熱。灼熱と震動で敵を切り裂く、ヒート高周波ブレードだ。


 桜色のギュノスと漆黒の機体は同時にブースト加速。

 帝都の街並みを、超質量には許されていない超音速で激突した。

 ビル群を背景に閃く桜色と漆黒の巨人の殺し合い。


 互いのブレードが互いのコックピットを狙い合い、両足の踏み込みはコンクリートを蹂躙していく。


 さながら怪獣映画や子供向けアニメのワンシーンをほうふつとさせる激戦には、誰も割り込めない熱量があった。


 けれど、互角に見える戦いは徐々にだがギュノスの劣勢となっていく。

 桜色の装甲は無残な裂傷がいくつも刻まれ、しかし漆黒の装甲にはかすり傷ひとつない。


 互角に見えた戦いの真実は、ただの防戦一方。

負けないように食い下がるのが精いっぱいだったのだ。


『終わりだ』


 漆黒の装甲の奥から響く冷酷な声。


 残酷な剣尖はギュノスのコックピットである胸板を直撃して、みるみるめり込んでいく。


 ギュノスは両手で敵の腕をつかみ、引き抜こうとする。過負荷の証に、肘から蒸発した冷却材が噴射した。


 だが、敵機の腕が止まっても剣が止まらない。


 長さを変えられるギミックブレードである剣身は、火花と共に鋼の肉体をかきわけ、徐々にコックピットに伸びていく。


 コックピットに熱が伝わり、室内が加熱される中、ギュノスは笑った。


『残念、時間切れでーす♪』

『?』


 漆黒の機体が周囲を見渡すと、雑兵たちを蹴散らした他のギュノスたちが集結。

 全員、銃口や砲門をこちらに向けていた。


『……』


 己の不利を悟り、漆黒の機体は左腕の剣で自らの右肘を切断。


 桜色のギュノスの握力から逃れると、そのまま跳躍。忍びのような動きでビルの上を駆け上がると不意に姿を虚空にかき消した。


 最後まで、忍者のような機体だった。

 やがて、上空を支配する空中要塞は上昇。


 今回の侵攻戦も、人類側の防衛成功に終わった。

 ギュノスのパイロットたちは、それぞれのコックピットで勝利の勝鬨を上げた。


   ◆


「うぉおおおおおおおおおおおお! いつ見てもすげぇええなぁああああ!」


 学園地下の避難所では、男子たちが大盛り上がりだった。


 ドームのような巨大空間にはそこら中に円卓と椅子が用意されているも、男子たちは立ったまま同じ方向を向いている。


 全員、壁面に展開された超巨大MRスクリーンに映し出される外の光景に釘付けだった。


 かく言う俺も男子の一員としては、巨大ロボの戦いにロマンを感じずにはいられない。


「やっぱ迫力がちがうなぁ」


 物理モニタに縛られていた時代とは違い、AR・MR・VR技術などの、いわゆるXR技術の進歩した現代では、家の壁一面の巨大スクリーンは誰でも見られる。

 けどこうして、実寸大級のサイズまで拡大されたものの迫力には敵わない。


「男子たちいつも大騒ぎだね」

「あさとしもこういうの好きなの?」


 席を離れ、スクリーン前に立っていた俺に声をかけてきたのは、萌花と心愛だ。


「まぁな。もちろん子供の頃みたいなハシャぎ方はしないけど、嫌いじゃないぞ。ただ、あいつらっていつもあんな感じか?」


 俺が男子たちを一瞥すると、心愛と萌花はちょっと苦笑いを浮かべた。


「まぁ、次等部の頃からあんなだよね?」

「うん、でも男子たちのお目当てはこの後かも」


 萌花の言葉に俺が首をかしげると、避難解除のアナウンスが流れた。

 すると、男子たちは一斉に外へ走り出した。


「あいつら何しに行くんだ?」

「あ、待ってあさとし!」


 興味本位で俺がついていくと、何故か心愛が慌てた。



 男子たちについていくと、そこはどうやら、巨大ロボアンドロギュノスの格納庫近くの通路らしかった。


 巨大空間をいくつもの空中通路、みたいなものが通り、どの通路も男子たちでいっぱいだ。


 誰も彼もが興奮に胸を高鳴らせている様子で、不思議な光景だ。

 すると次の瞬間、男子たちが歓声を上げた。


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 アニメ レベル2からチート の敵勇者の付き人女子がエロかわいいです。

 2話9話10話におっぱい強調シーンがあって良いです。

 あと12話はヒロインたちの温泉シーンあります。

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