第9話 もう一人の私と「エゴ」について。
エゴ。自己主張の強い人と、言う意味合いでは無く。
今回は心理学で言うところの自動思考をエゴと呼び、エゴに気づけば、幸せな時間が増える。そんな事を語りたいと思います。
自動思考とは、何かの出来事があった時に瞬間的にうかぶ考えやイメージと定義されています。
ボクの場合、お風呂の脱衣所に向かうと、死んだ友人の事を思い出す。
歯ブラシを見ると、さらに思い出す。そう言えばあいつ、歯磨きを嫌っていたなとか。これが自動思考です。
自動思考は本来、あなたのメンタルを損なうような物では無いはずです。
しかし、PTSDなどは典型的なダメな自動思考です。
ある先輩はトラックとの事故がきっかけで、トラックを見るだけで、体が固まり、恐怖が甦ると話してくれました。
ボクのPTSDは米津玄師さんのピースサインという曲のタイトル、それに関する映像を見ると脅された相手の顔と声が甦る。という物でした。
好きな曲だったのに、聞けない日々が続きました。
PTSDなどは主に治療法などはありません。
精神科に行っても、頭の働きを弱くする薬という恐ろしい薬を出してもらえるだけです。実際に六千円も支払ってもらいました。
全部捨てましたけど。
100%そんな薬では治らないです。
そこで認知する瞑想です。
ダメな自動思考が浮かび上がる。過去がフラッシュバックする。嫌いなアイツが見える。ああ、見えているな。
それだけでいいんです。それとは別に憎しみの感情が湧き上がる。
前回も書きましたが、本気で信頼していたから、本気で好きだったから
裏切られた、と、憎しみを覚える。
隠れたメッセージを知る。これもそれだけでいいんです。
そうやっていくと、心は澱み(よどみ)が消えて、
透明になっていきます。
ボクはこの工程をノートを利用して瞑想しました。
慣れてくると、「見えているな」
憎しみが出てくると「本気で好きだったのも本当だ。」とか。
つぶやくだけで消えていきます。
また右脳を活用する。これも一つの手です。
精神病のほとんどは「左脳重視」の人がほとんどですから。
頭で考えるのではなく、「お腹で考える」
手を感じる。手の感覚を感じる。
手を開いたり、閉じてみる。
グー、パーと繰り返す。
剣道に打ち込んでみる。
実際に全部やりました。
PTSDは消えました。今では、再び聴く事ができています。
ただ本気で好きだった、脅してきたアイツの事も思い出します。
ああ、見えているな。そう、自動思考されます。
そして何よりも体の感覚を使ってきた事で、それは過ぎ去った事だね。
今ここ。今は好きな曲を聴いているよ。
そう、伝えてくれます。
PTSDじゃ無く、孤独、寂しさ、苦しさ、自己否定感なども
右脳を使う事で嘘のように消えていきます。
脳が左脳も右脳もどちらも活動しているなら
孤独は感じないし、寂しさも感じない、苦しむという事も無い。
かつ、自己否定し続けるという悪魔の自動思考も起きない。
時間管理、他人とのコミュニケーション。
それは左脳の得意分野です。
しかし、愛を感じたり、人との繋がり、社会との繋がりを感じるのは右脳なんです。
運動する事が自己肯定感につながるように。
どんな運動でもいいんです。
ただ棒を持って、好きな剣士のモノマネをしてみるとか。
簡単な筋トレをしてみるとか。そんな単純な事で、右脳は動き出します。
さて、悪魔の自動思考。自己否定をし続ける自動思考です。
この自動思考は本当に厄介です。
今回の本題である、エゴと呼びたい自動思考です。
だいたいが仕事での失敗とか
あの子にこんな事を言われたとか。
そういうきっかけから自動思考が始まります。
今回、それも数日前に仕事で失敗したボクの体験談をお伝えします。
その日はスタッフが少なく、いつものようにお客様を誘導していたのですが。
女性と男性のお客様が接触してしまうという事故が起きてしまいました。
対応としては、その間にスタッフが入る。
それ以上でもそれ以下でもありません。
それができていたのは?
実はボク以外のスタッフにもできていました。
だから厳密にはボクだけのミスではなく。
チーム全体のミスとも言えます。
ただ公の場では、管理者からボク一人の失敗と言われました。
まあ、パワハラかもしれませんけど。まあ、それはいいとして。
お客様を誘導した場所。管理人の名前。
それがきっかけになって、悪魔の自動思考が始まります。
どうしてボク一人の失敗なんだ。いやいや。
いつも通り誘導しただけなのに。
これ、ダメな自動思考かな。ああ、それならお腹で考えよう。
管理人の顔が浮かびました。そのイメージをお腹へ。
すると管理人は自分を。それから他の社員を守りたかった?
いい顔をしたかっただけ。
結局、八つ当たりか。と、腑に落ちました。
そう分かると腹も立ちませんでした。
それに自動思考はピタッと止まりました。
日本人の漢字の使い方からも分かるように「腑に落ちる」とか。
元々お腹で考える。種族だと思うんです。
それが「頭だけで考える」とか。違いますよね。
ちょっと祖先を見習って。
お腹で考えてみる。
やり方としては、湧き上がる「何か」を腹へ落とす。
すると不思議なんですけど、相手の本音というか
感覚的に分かるんですね。
何だそれだけのことか。って。
それと管理者に助けてもらった時の事も思い出したりして
お互い様なのかもしれない。
そう思えてくる。
右脳のおかげです。
自己否定し続ける悪魔の自動思考は右脳に動くきっかけを与えてあげると
徐々に止まっていきます。
全く止まらない時は、その思考を肯定も否定もせず、ただ認めてみてください。
ああ、こういう思考が流れているな。
そろそろ違う考え方をしてみたいんだ。
お腹で考えるとか。
そう、左脳と会話してみてください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます