第3話 影と仲良くできる人、できない人。

影は感情、体の痛み、不調などでメッセージを伝えている。


喜怒哀楽。


喜ぶこと、怒る事、悲しい事、楽しい事。


それら一つひとつがメッセージ。


感情は表現される事を望んでいる。


どれか一つでも蓋をしたり、見ないふりをして、我慢し続けると・・・


どの感情も表現されなくなり


無気力で無関心な人間、そういう状態が訪れる。


そして「感情」は影となって、あなたを支配する。


「どうしてボクを無視するんだ。ボクだって、あなたなのに」


そう影は叫んでいる。


喜怒哀楽。


何かの事件、例えば、血を分けた子どもが自分よりも先に亡くなる。


死んでしまった悲しみを無視し続けて、一緒にやっていた趣味が


できない怒りを無視したりして、


いつの間にか


喜ぶことも、楽しむこともできなくなり


自暴自棄に陥り、生死を彷徨うような交通事故を起こした人もいた。


子どもが先に亡くなるのは、本当に辛く、悲しい出来事だ。


心臓を抉り取られる。そんな言葉を聞いた。


まさに影と遭遇せずにはいられないだろう。


そして、そんな時こそ。


影と一緒に生きる道を選べる人は明るく強く生きれる。


実例として同じ境遇でも


「息子が私よりも先に死んだ事は確かに悲しい。それでも・・・あの子の分まで


私は自分の喜怒哀楽を味わって、表現して、死んでいきたい。神さま、憎しみも絶望も悲しみも喜びも怒りも、ちゃんと味わって、表現できたよ。って言いたい」


そんな事を言われる人もいた。ちなみに九十三歳の方である。ホントにびっくりした。


同じ事件が起きても


前向きになれる人もいる。


その分岐点が、影と共に生きる。


ところが、そもそも感情を抑圧するから影が生まれるわけで・・・。


そう、そう言う意味では抑圧してしまう環境、性格をしていたと言うことになる。


そして感情を抑圧する人は多いのか・・・実は多い。


この日本も例外では無く。


自殺者がなかなか減らないのもそう言うところだろう。


自殺するという事を「逃げ」だと、言う人や、戦争で死んでいった人たちを知らないからとか、単に知識が足りないからとか、他にたくさん道があったのにって言う人だっている。でもまあ。ボクはそう言う事を言っている人たちは自殺する人の本当の気持ちが分かってないようにも思える。


確かに、他にもたくさんの道があるように見える。いや、実際はあるんだが。


自殺者は自ら死ぬ事が最善に見えている。それ以外の道なんて何も見えていない。


本当にただ死んだら救われる。そう信じてしまう。それしか見えなくなるんだ。


良くも悪くもそれが自ら命を絶ってしまう人たちと言える。


もう一つ共通の特徴がある。自分を知らず知らずのうちに感情を抑圧し、自分で無い「自分」を表現してしまう。


今までの先輩はできていたのかもしれない。


でも、あなたは先輩じゃない。


トップスターになれたのかもしれない。


でも、誰もあなたの心が壊れている事に気づいてくれない。


誰からも愛される芸人として活躍できていたかもしれない。


でも、閉じ込めてきた憎しみを誰も理解してくれない。何よりもあなた自身が拒絶

そう、拒絶してしまった。世界を拒絶し、自分さえも。


そんな俳優、芸能人。とても気持ちが分かる。


もしもあなたが「無気力」「無関心」の症状が出ているなら


喜怒哀楽を見直してほしい。


感情を閉じ込めていないか。


その感情を瞑想をしたりしながら


ボクはノートに書いていたけど


認めてあげてほしい。


何よりも死んでしまう事が最善になるなんて悲しすぎる。


だから、憎しみ、絶望、嫉妬、愚痴、怒り、嘆き。


そう言った負の感情をただ静かに見つめて


認めてあげてほしい。


本当はそうする事が一番優しい道だから。

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