しあわせになれる魔法

第7話

プールサイドでの片付けが終わり、理科は仲間たちと歓談していた。そこへ、観客席から近づいてきた白崎が理科に声をかけた。

白崎

「理科さん、お疲れ様。素晴らしい泳ぎでしたね。」

理科

「ありがとうございます。あの？あなたは？お名前は？」

白崎

「私は白崎、大学の水泳部の顧問をしています。実は理科さんにお話ししたいことがあって来ました。」

理科は白崎がスカウトの意図を持っていることを察し、興味を持ちながらも少し緊張した。

理科

「スカウトですか？どんな話でしょうか？」

白崎

「理科さんの泳ぎを見て、ぜひ大学の水泳部での練習に参加してほしいと思っています。あなたの成長にとって、大きなチャンスになると思うんです。」

古琴が近くにやってきて、その話を聞いて驚きと喜びを表した。

古琴

「わあ、それはすごい！理科ちゃん、大学での練習に参加するなんて珍しいことだよ！」

理科は少し戸惑いながらも、白崎の提案を真剣に考え始めた。自分の未来に対する期待と不安が入り混じる中、どのような選択をすべきかを考える瞬間が訪れた。

理科

「お話を伺ってもいいですが、少し考える時間が必要です。大学での練習に参加することが、自分にとってどういう意味を持つのかをしっかり考えたいので。」

白崎

「もちろん、じっくり考えてください。必要なら、何でも質問してもらって構いません。今後のスケジュールなどもお伝えします。」

白崎はにっこりと笑い、理科にその場を後にするように勧めた。古琴は理科に続いて、少し興奮気味に話しかけた。

古琴

「理科ちゃん、すごいチャンスだね！大学での練習なんて、すごく珍しいよ。考えてみて、絶対に良い経験になるよ！」

理科は古琴の励ましに感謝しつつ、心の中でこの新たな挑戦についてじっくり考えることにした。未来がどうなるのか、そして自分の選択がどのように影響するのかを見極めようと思った。