第3話
プールの練習が終わり、部員たちがそれぞれの荷物を片付ける中、古琴はプールサイドに腰を下ろしている理科のところに向かって歩いた。まだ疲れた様子が見える理科に、古琴は声をかけた。
古琴
「理科さん、今日はお疲れ様。プールでの初めての実戦練習が終わったけど、どうだった?」
理科
「ありがとうございます。最初はどうなることかと思いましたが、古琴さんのおかげでなんとかついていけました。」
古琴
「それは良かった。プールでの練習は体力も使うし、最初は大変だけど、続けていけばどんどん上達するよ。」
古琴は理科の横に座り、穏やかな表情で話を続けた。
古琴
「私も最初は全然できなかったから、理科さんの気持ちもよくわかる。だから、辛い時は気軽に声をかけてね。」
理科
「そう言ってもらえると心強いです。実は、私、少し不安だったんです。新しい環境に馴染めるかどうか。」
古琴は微笑みながら、理科の不安に共感を示した。
古琴
「わかるよ、その気持ち。でも、大丈夫。みんな最初はそうだったから。今の理科さんも、ちゃんと前に進んでるし、これからもきっと成長するよ。」
理科は古琴の言葉に少し安心した様子で、頬を軽く赤らめながら答えた。
理科
「ありがとうございます。これからも頑張ります。」
古琴
「その意気だね。もしプール以外で何か困ったことがあれば、気軽に聞いてね。私、今後もサポートするつもりだから。」
理科
「はい、ぜひお願いします。」
二人は短い会話の後、お互いに自然な笑顔を交わし、古琴は理科の肩を軽く叩いて立ち上がった。
古琴
「それじゃ、今日はお疲れ様。お互いに良い一日を過ごそうね。」
理科も立ち上がり、プールサイドを歩きながら、今日の練習で得た新しい感覚と古琴との会話の温かさを感じていた。彼女の心には、新たな仲間とのつながりが確かに芽生えていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます