第5話


「休日での予定を大幅に終わらせてしまったわ。どうしようかしら?」


 私は、土曜の休日でやり終えていい宿題やその他諸々の会社の一部や私が携わっている。仕事内容を土曜のお昼の段階で終わらせてしまった。


 本当なら、のんびりゆっくりやるつもりだったが、何故か無性に早く終わらせたくなってしまったことには、本人の私が1番驚いていることだ。あの水曜日のお昼休憩の会話のことが頭から離れなれずに、引き摺りながら私は平常心を保った?ままここまで来てしまった。


 まぁ一番の原因は私なのは分かりきっていることなのは言うまでもないが、それでもここまで掻き乱されるような事はなかった。もしかしたら和斗以外の人と付き合いがお座なりだったからこう悩まずにいたのかもしれないとは、少なからず思えていた。


 それでも何故あの和斗の所でここまで心が掻き乱されるのか、納得できない。私は子供の頃からあの和斗を育ててきた言わば親と言っても過言では無いモノなのに、そして同じ同性?だと言うのに感情の起伏が抑えられない。


 これは一種の思春期特有のあれなのでは?なんて思ったが、今の私にはそういった感覚であるとは思えないと心の中で思えるほどに冷静である。


 だから、この感情を調べる為に私はある番号に電話をかけて呼び出す。


「もしもし?――――」




 電話をかけてから、約10分で呼び出した人物が私の家にやってくる。


「いきなり呼び出してどうしたんだよ牧菜?」

「よく来たわね和斗、待っていたわ。」


 その呼び出した人物は、その私を掻き乱す張本人の芳奈依和斗よしないかずとが私の前に現れる。


 そして何故こんなにあっさり私の家に入れるのかと言うと、私が呼び出して一々マンションのロックやら施錠を開けるのが面倒だったから小学生の6年生が終わる時に私たち合鍵を持っているからである。



「それで?僕に何をさせたいんだ?」

「そう警戒しないでよ。何かをさせるために呼んだのは間違いではないけど、前みたいな無茶ぶりでは無いのだから、それに貴方が最近私のことを気にしているのは見ていれば分かるわ。だからそれの答え合わせを教えてあげようと思って呼んだのよ。」

「――珍しいな、牧菜がそんな素直に応えようとするなんてそれに最近の牧菜は随分と明るくなった気がするから、僕としては嬉しいよ。」

「――確かにそうね。以前の私なら来る前に訓練と称して何かを仕掛けていたから、私も随分と丸くなったと思うわ。だけど、今は私の中で疑問に思うことが多すぎで貴方を構っている時間が無いと言っておくわ。たまに抜け内テストするから、今後は引き締めてきなさいね。」

「やっぱり、牧菜は俺に厳しいよな。あはは」


 私がそう言うと、前のから笑いではなくそれを受け入れて楽しそうに笑う和斗を見て私、いや俺という紛い物の魂は畝ねるように私と俺を隔てる境界線上が重なる。


 そして私は、和斗に


「じゃあ、私の話をと言うよりも今後についての貴方達について話そうと思うわ。」


 何かのきっかけで変わりゆく感情を私という新たな人格は着実にこの世界へと溶け始めていく感覚を、前世での俺は感じながら語り始めるように和斗に向けて木霊するのだった。




――――――――

どうも、四季想歌です!!


上手くかけているかは分かりませんが貞操概念逆転世界のジャンルで主人公側が落ちていくような物語少ないなぁ〜なんて思ってしまって、この作品を書いた次第です。


年齢を経て、段々と女の子としての自覚とそれを後押しするような貞操概念における男主人公側の描写を入れたストーリーを考えで書いていますが、幼少期のシーンをこんなあっさり飛ばして、進行速度を早めたのは一重に閑話を使って過去の流れをお話して行ければななんて思った次第です。


そして、次回は過去の和斗視点を取り入れようと思っていますなので、話が爆速に流れて行くのがアレな方は閑話を長めに書くのでご了承頂けると幸いです。


それでは、次回は12日に投稿出来ればと思っていますので、これからよろしくです。


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