第4話
あのカラオケでの出来事から二日が経過
私は、和斗と他によく話す人達が出来た。それは
「牧菜さん今日は一緒に昼食食べませんか?」
「わ、私もご一緒してよろしいですか?」
「ええ、構いませんよ。それに美咲さん敬語じゃなくても私は構いませんから、気楽に接してくださいね。それから明菜さんも出来れば親しい間からのような言葉遣いで大丈夫ですよ。私もそうしますから。」
「あら?いいのですか?」
「ええ、深読みをしてもらっても困りますからね。あなた方にとって私という存在は障害になりえませんから安心してください。」
私は含みはあるが、あなた方の妨害やそういったちょっかいをする気は全くない。寧ろ支援したいと思えるほどに私はあの和斗を親目線でいるのだから。
そう思って接していたら何故か、明菜と美咲が顔を見合せて残念そうにため息を吐く。それに私はなんでため息を吐くのかを疑問に思っていると、明菜から一言告げられる。
「牧菜は、相変わらずなのね。そんなに信頼してるのに、私たちの心情を察して譲るような形をとるなんて」
「わ、私も確かにか、和斗くんの事はす…好きですが、私たちよりも長い付き合いの牧菜さんがそうで、あるのは、なんか…少し納得が行きません……」
そういって二人は、私を思っての言葉なのだとは思うが何故か盛大に何かを勘違いしているようで、私はそれを訂正する形で話す。
「私は、みんなから見たら優等生の部類として見られているでしょ?それは否定しないけど、それはあくまで学歴や支障がないように務めているから、恋とか愛とかに割く時間を極力減らしているから、和斗とのそういった関係を伸ばしたいとかいう考えで付き合ってる訳では無いの。将来彼には何不自由なく暮らせるように、こうして将来いい人たちと関係を築けるようにサポートをしているだけで私はこれから築いていくであろう関係を手助けして、そのまぁみんなと仲良くしているだけの打算な考えの女なのよだこら、あなた達が気にすることではないわ。」
私はそう伝えると、何だか悲しそうな顔をする美咲と笑顔だけど目が笑っていない明菜を見て私はまた何か間違った事を言ってしまったのかと思ってはいたが、顔に出さないように見つめる。すると明菜が
「そうなのですね。だからあんな態度をとっていたのですね。納得しました。」
「ええ、そのとう「だけどそんなことして何が楽しいのです?」……え?」
「だってそうでしょ?勝ち誇ったように和斗さんの一番になって放置?貴方の言葉で言うなら、ただの諦め永遠に終わらない勝負を続けているだけのクリエイティブを続けているだけそれの何が一緒に付き合うといえるのです?」
「え?だから私はあなた方のサポートを―――」
「それが余計なことだと分からないのですか?」
そう、静かに冷静ではいるが目は怒っていた。それを見て私は、ああ、この言葉はダメだったなと思えた。あたかも与えたように言葉を紡いでしまったことに対しての、罰とでも言うように、美咲は悲しい顔を、そして目の前にいる明菜はそれを聞いて余計なお世話と思われてしまった。
私は、こんなに近づきすぎてしまったことを再認識してしまう。だから私は
「軽率なことを言ったわ。ごめんなさい明菜、美咲。」
「本当でしょ?気をつけてくださいね?」
「私も、牧菜さんとはまだ仲良くしたいのでそう言われると悲しくなってしまいます。」
「うん、そうだね。これはここだけの話にしてくれると嬉しいかな。他のメンバーに聞かれたらどうなるか分からないし、折角仲良くなれたのに関係を壊したくは無いから。」
「ええ、分かってますよ。」
そういって、ちょっと沈んだ空気が流れたが、それをかき消すように、他三人がのメンバーがやってくる。
「なんか重苦しい空気だったから、来てみたけど大丈夫か?」
「やっほ、美咲大丈夫?」
「話はきかせて…貰えなかったけど!!深刻そうだったから来たよ!!」
そういって昼食を食べ終えて集まった3人組がきて、一旦場の空気が変わって私は明るい声で話す。
「ごめんなさいね。和斗の悪口を言っていたら怒られちゃったわ。だから和斗は私に責任を取ってちょうだい?」
「え?牧菜が言ったのに俺が責任取るの?それ理不尽じゃないか?」
「だってあなたそういった事いつも引き受けてるじゃない?それの延長線上よ。全く問題ないわ。ねえ、美咲?」
「うえ!?そ、それは……ど、どうなのかなぁ?」
そういって、からかい半分こうして場を変えるような行動しての罪悪感半分で昼休憩の残りの時間からかうように、言葉を紡ぐ。
だけど、私はその時何故かモヤモヤした思いが拭えないのを少なからず思うのだった。
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