第3話
書き溜が多くなったので追加で投稿しました。
展開は早いですが、まだまだ更新してきいますので、よろしくですm(*_ _)m
それでは続きをどうぞ(*>∀<)ノ
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中学生というのは案外高校生の時よりも、判断が未熟と言われがちだが、この世界では私の考えは適用されないのだと思えた。
何故なら、目の前の光景を見ていてそんな躊躇する行動をしない、といいますか一番大人しいと思っていた子が、カラオケで一番最初に歌ったからというのが私の見解だ。
「―――♬.*♪♪~~」
その子の歌のチョイスは、某アニメの主題歌で女の子なら見た事があるような人気の今日だったから、完全に出鼻をくじかれた。
「「「「パチパチパチパチパチパチ」」」」
「それにしても凄いですね。美咲さんあの歌詞を歌い切るなんて余程好きなのですか?翔けプリ〇ュアが」
「え?!もしかして牧菜さんもこのアニメ見てるんですか!?これ最近の物なんですけど。」
「リアルタイムでは見ていませんが、録画でなら見てますよ。面白いですよね」
私は全てにおいて対応できる女なのだ。まぁただ単に子供の頃に聞い抜きと思ってみていた某アニメを見ていたら好きになってしまっただけなんだけどね。
映像やその他スタッフ等の事を調べ尽くしていたら、なんかいいななんて子供心に火がついた様なものだ。そんなこんなでそれが消えることはなくて未だに追っかけて、私の個人のお小遣いでそのアニメの支援をしてたりしてたまにその声優の色紙なんかを貰ってるぐらいには、どハマりしてる。
「えー!!感激です!!お姉ちゃんや他の友達もこの手の話題好きじゃないみたいで、誰かと語り合いたかったんですよ!!それがあの有名な牧菜さんが見てるなんて予想なんて着きませんよ。」
「そうね。私も美咲が迷わずにこの曲を入れて歌ってくれたから、私も話してもいいかなって思えたよ。何なら今度皆さんで私の家に招待した時に見せてあげてもいいわね。」
「なんか、即座に予定を立てるの牧菜だよな。そうやって――いや、なんでもない。」
「あら?和斗?そう黙ったら、私が言うことになるわよ?あのお泊まり会はほんとに楽しかったわね。また機会があったらみんなでやりましょうか?」
「え?何なに?それ気になるんだけど?」
「うん!私も気になる!!」
そうみんな私に眼差しを向けてくる。
それに対して私は
「ふふ、また今度教えてあげるわ。今はカラオケで親睦を深める場だから、ね?それに目の前の彼も今は耐えられそうにないから誰かとデュエットでもして上げてればいいと思うわ。」
「あはは、落としてあげられるとなんか弄ばれているけど、うん。ちょっと心もとないからみんなと一曲ずつ歌えるかな?」
「仕方ありませんね。」
「そうだね。今度聞けるなら焦る必要も無いかな。」
「わ、私もそれでいいです、よ?」
「私も、和斗くんと歌えるなら今はそれでいいや!!」
「なら、みんなでジャンケンして決めましょうか?」
私がそう言ってジャンケンの掛け声を担当して、最初に一緒に歌う人を決めていく。
それからは皆で、だべったりお菓子を摘んだり、歌わない子達で楽しく雑談したりして、大体二時間弱楽しく過ごした。
そしていい時間になった所で延長の残り時間が迫り私たちはそろそろお開きにしようと言いながら、カラオケ店を後にする。
「いやぁ〜今日は和斗くんと牧菜の事を色々知れて楽しかったよ。」
「そうですね。今後は学園でもそれなりにお話が出来そうで何よりでした。」
「うんうん!私も妹が仲良くなれそうな人が増えて嬉しいよ。」
「う、うん!また一人私のスマホにお話ができる人が出来て嬉しいです。」
「ふふ、そう言って貰えると嬉しいわ。だけれど、一人一人にLI〇Eを送るとあれだから、グルーブ作りませんか?そうすれば共に共有も出来ると思いますし、困って時とかは個別でやってもらっても構いませんから。」
「いいなそれ、じゃあ僕が作ってみんなを招待するよ。そうした方が良さそうだからね。」
そういって私の方を見て、微笑む和斗はやっぱり私の育てた理解のある子だと思えた。それからは、皆でグルーブ名を決める。
そうして私たちが作りあげたグルーブ名は【みんなとの絆】となった。
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