第27話 審判(1/1)

「あれ、教頭がお出迎えですか?」


職員室の入り口には、相変わらずの仁王立ちで教頭が待ち構えていた。

僕が来るまで満面の笑みを崩さずにいたが、僕が呟いた一言でこめかみから一瞬にして青筋が浮かび上がった。


「黙れ、さっさと校長室に行かんか!」


目線をやや下に下げると、頭のてっぺんまで真っ赤になっていた。

血行は良さそうなのにどうしてこうなったのやら。


「早くせんか!」


僕は生返事をして職員室に入り、校長室の入り口へと向かう。

後ろから教頭の唸り声と何かが蹴飛ばされたような音がしたが、そんなものは気にしない。

申し訳ないが最初の事件以降、雑に扱われた分の対価と思って欲しい。


校長室のドアの前まで来ると、パーテーションで区切られた窓際の学年主任席からゆらりと水内が現れた。


「よく来たな。昨晩はよく眠れたようで何よりだよ。」


水内は僕の顔を見るなり、満足そうに口角をあげた。

昨日の苛立ちは既に治まったようで、今はいつも通りの余裕を纏っている。


「おかげ様で。で、入って良いんですか?」


僕はノックをする素振りをする。


彼は返事が気に食わなかったのか、僕を無視して校長室のドアをノックした。


「入りなさい。」


野太い声が中から響いてきた。

声の調子から判断すると、今の校長は機嫌が良いようだ。


「失礼します。」



昨日と同じ厚いカーテンで遮光された部屋。

そして、自分のお気に入りが目立つ場所に配置されたトロフィー棚。

僕は部屋全体をぐるりと見渡しながら、ゆっくり校長の目の前に座った。

機嫌が良いならこの程度良いだろう。

問題は、



続いて水内が校長室に入り、僕の退路を封じる。

彼はまるで自分が秘書か護衛であるかのように、校長の後ろに控えた。

両手を後ろ手してに休めの姿勢。

先程の余裕の表情は、すでに無表情の仮面に覆いつくされていた。


「さて、鷹村先生。」


校長はゴホンと大袈裟に咳ばらいをして、自分の独演会が始まることを知らせる。


「昨日警告したばかりだが、君の反省は何だったのかね?失望したよ!」


昨日の僕の動揺が反省と取られているであれば、特に否定しない。

そもそも否定しても無駄だろうから、そう思うのであればそれでよい。


「水内君から今朝一番で報告を受けた。どうして君は命令を守ることが出来ないんだ。組織に属する人間として失格だぞ!」


「お言葉ですが、校長。水内先生からの報告とは一体…。」


「私は君の発言を求めていない!」


昨日に引き続き、会話のキャッチボールが拒否された。

これでは警察の事情聴取の方が数段ましだ。

少し機嫌を損ねてしまったか?


「私は昨日の通り、君に処分を下す。君はわが校の教育環境を乱したことにより、教職員として『不適格』だと報告させてもらう。異論はないね?」


「はい。」


イエスの選択肢以外なさそうだ。

挑発して無理に事を荒立てることもないだろう。


「素直で大変よろしい。だが、その素直さをどうして発揮できなかった。私には信じられないよ。」


絶対的な勝利を確信した雰囲気を纏っている校長に対して、彼の斜め後ろに控え水内は無表情、無反応を決め込んでいる。

手を後ろに組んだまま微動だにしない。

視線も定かではない。

こちらの話すらも聞いているのか分からない。

彼はこのようなことがある度に校長室に来て、石像のように立っているのだろうか。


「君は臨採だろう?私たちは君が指示通りに働いていれば、良い評価を与えるつもりだった。どうして言うことが聞けない?」


「あの…僕はこれから挽回できるでしょうか?」


僕は如何にも不安げな声を作り、校長の質問を無視して問いかける。

今の校長は既に勝利の余韻に浸っているようなものだ。

こちらが敗者であることを示して縋りつけば、今までの態度と違うものが出てくるかもしれない。


僕の態度が意外だったのか、校長はゆっくりと背もたれに身を預け、顎を上げて勿体ぶる様子を見せた。

ソファが鈍い音と共に沈み込み、校長の体が反動で少しだけ弾む。

それすらも彼は楽しんでいるようだ。


「雇用期間はまだ随分に残っている。君の働き次第だな、それは。なぁ、水内君。」


「そうですね。働き次第です。」


抑揚が一切排除された声だ。

随分と不愛想なオウムである。

もしかすると、これが水内の校長に対する普段の態度なのかもしれない。


。」


校長が語気を強める。

彼は緩んだ顔を改め、厳めしい顔に作り直した。


「今年の試験は覚悟してもらう。だが、来年もこの場所で受けるようであれば、働き次第で色々と取り計らった報告はしてあげよう。」


「はい、ありがとうございます…。」


そんな口約束があってたまるか。

それこそ対価として、どんな仕事を振られるか分かったものではない。

加えて、校長の下には教頭がいる。

教頭の日常が校長に伝わっているか定かでない以上、いじめにいじめられること請け合いだ。


「そんなに落ち込むことはない。ただの罪には罰というだけのことじゃないか。若気の至りとは言え、たかが若い時の一年だ。どうってことはない。」


立場が確定して気を良くしたのか、校長は身を乗り出して雑に僕の肩を叩く。

相変わらず他人がどう感じるかを一切無視した力加減で、本当に不愉快だ。

それに僕はともかく、僕の見てきた生徒たちにも平等に流れる若い一年を『たかが』と言うか。


「若い君ならきっと出来る。うん、きっと出来る。組織人として立派な働きを期待しているよ。この学校を一緒に守っていこう。」


僕は俯き、反応を示さないように努めた。

自分が最良だと思う環境に引きこもる校長おとこ

その全てが悪いとは思わない。

だが他者に干渉し、徹底的に制限してまで自分を守ろうとするならば話は別だ。


ちらりと水内を盗み見ると、あちらも不愉快そうな顔をしていた。

確実に理由は違うだろうが、意外なところで意見が一致したものである。


(馬鹿に無能ね…。確かにあんたの嫌悪対象だ。)


ばしん、ばしんと肩を叩くのに飽きたのか、校長はどっかりと椅子に座り直す。


「私からは以上だ。もういいぞ、帰りなさい。」


先程までの機嫌の良さが嘘だったかのように、校長は冷たく言い放つ。

僕は俯いたまま動かない。

動くわけにはいかない。

この角度から見える時計がないことは先程確認済み。

彼が急に態度を変えるのも想定済み。

可能な限り話を引き延ばすのも打ち合わせ済み。

そう、なのだ。


「どうした?帰れと言ってるだろう。」


校長の声に不快の色が混じり始めた。


「おい、水内君。あいつを摘み出せ!」


水内が億劫そうに一歩踏み出したその時。


「おい、貴様何をやってる。おい、何だ!近づくな!何をする!放さんか!」


職員室から教頭の悲鳴が聞こえた。

恐怖から出る絶叫が急に止まると、ドアノブがゆっくりと回る。

がちりと音が鳴るまで回されると、まるでこちら側から蹴り飛ばしたかのように、勢いよくドアが開いた。


「失礼しまーす!」


明るく元気な声と共に白衣姿の榎田先生、ブレザーにネクタイで正装姿の河津郁久乃。

そして、黒のフレアパンツに黒のサマーセーター、パーマ頭を後ろに結んだ中道先生が入場してきた。


榎田先生と河津の登場に怪訝な顔をしていた校長だが、中道先生が現れた瞬間、彼の口から明らかな動揺の声が漏れ出した。


三人が入り終えると、最後に節くれだった長い指をした大きな右手が、にゅきりと顔を出す。

それはひらりひらりと二、三回親し気に揺れると、素早く外に引っ込み、ドアがゆっくりと丁寧に閉められた。



「この部屋なんだか暗いですよー。外はまだ明るいんですから、カーテン開けましょう!」


榎田先生と中道先生は、二手に分かれて窓に近づき、勢いよくカーテンが左右に開く。

時刻は日没にはまだ早過ぎた。

太陽が西の山にもかからない高さにあるので、一気に太陽光が校長室に差し込む。


「ひいっ。」


先程から動揺しっぱなしの校長から情けない声が漏れた。

一方、水内はその場で日光を遮っている。

本来であれば水内が侵入者を止めようものなのだが、二人同時に左右から動かれたため判断が遅れたらしい。

後ろ姿から表情は分からないが、きっと忌々しそうにしていることだろう。


榎田、中道の両名は笑みを浮かべてこちらに戻ってくると、榎田先生は河津を僕の隣に座らせ、自分は河津の後ろに控えた。

一方、中道先生は部屋の隅にスツールを見つけると、さっと河津の横に寄せ、静かに腰を掛け、軽やかに足を組んだ。

その動きは優雅さを保ちながら無駄がなく、昔の映画女優のようだった。


「校長、話し合いをしましょう。」


(さぁ、こちらの手番だ。)



「な、何で中道君がいる⁉」


「話し合いをしようと鷹村君が先に言っているんですから、答えてあげて下さい。」


ニコニコと笑みを作っているが、中道先生からは強烈な凄みを感じた。

先日も似たような笑みを見たが、これが児玉先生と仕事していたときの顔なのだろうか。

返答するにも逐一エネルギーを使いそうだ。


「だから何で君が…。」


「鷹村君、先に進めちゃっていいわよ。」


先生は小さくため息をつくと、僕にそっけなく指示する。

一瞬見えた真顔に背筋に冷たいものが走った。

僕は落ち着くために一呼吸入れる

思った以上に自分の体調が良いようだ。

心から湧き出る何かに動かされている感覚もある。

援軍とは、頼るとは、ここまで力を与えてくれるものらしい。

…整った。


「校長、僕は水内満先生を糾弾します。」


「糾弾だと?君は何様のつもりで。」


動揺がその瞳に色濃く残っているが、校長は僕を相手と見定めると、落ち着きを取り戻し始めた。


「手段は公益通報。教育委員会に訴えるため、弁護士との打ち合わせも既に始まっています。」


「教育委員会、弁護っ…。い、一体何の権利があって!」


校長のペースには合わせない。

僕はそのまま続ける。


「内容は二つ。水内先生が丙紗耶香を脅迫したこと、元一年三組の担任である氏子先生へのパワーハラスメントの末に退職に追い込んだことです。」


「パワハラ…退職だとっ………。水内君!」


どうやら水内に任せきりだったらしい。

どこまで話を引き出せるか。


「校長、話は続いていますよ。彼の話を聞いてください。」


慌てて振り向いた校長を一瞥することもなく、水内は表情を崩さず諭すように言った。

マネキンのように微動だにしない姿が不気味だった。


「脅迫の件は昨日お話ししましたね。丙紗耶香は水内先生に脅されたと言いました。彼のスマホに残っている写真をネットに流されたくなければ、自分に協力しろと言われたそうです。」


「だからそれは水内君になんの得になるのかね!」


「分かりません。だから校長には公益通報で教育委員会に訴え出る前に、彼が学校で何をしているのか調査にご協力頂きたいです。」


「水内君からは定期的に報告を受けている。だから調査など…。」


「先程『パワハラ』と『退職』という言葉に大変動揺をされていましたが、全て報告されていると確信を持って言えますか?もし隠れた部分で問題が起きていたら、校長の責任問題になりかねませんよ。」


『責任問題』という言葉で、明らかに体がビクリと跳ね上がった。

昨日の校長の様子から、晩節を汚すような真似は絶対に避けるはずだ。


「校長、どうしますか?」


葛藤する校長に、中道先生は冷たく言葉を言い放つ。


「分かった、調査に協力しよう。…詳らかにして構わない。」


「ありがとうございます。」


校長は膝の上で拳を固く握って動かない。

額からじわりと大粒の汗がにじみ出ていた。


「そしてもう一つ。氏子先生の件です。先日、僕は氏子先生に会いに行ってきました。」


この時ばかりは水内も反応して、目を全開に開いてこちらを睨んでいる。


「彼は水内先生からパワハラを受けたと言いました。一年三組でいじめが起きているので、その責任を取って退職しろと迫ったそうです。」


「いじめ?そんなことは聞いていないぞ!」


追求の目を向ける校長を無視して、水内は真正面を向いたまま無視を決め込んでいる。

さすがに文書偽造はないようだ。

比較的楽に解決できる道が一つ減った。


「その現場を部屋の外から聞いてしまった生徒が、僕の隣にいる河津郁久乃さんです。」


河津は膝に両手を重ね、凛として姿勢を保っている。

汗一つ、震え一つないところを見るに、僕より本番に強いのではなかろうか。


小さな喉が少しだけ動いた後、彼女は体に息を入れた。


「私はその日、学級日誌を氏子先生に渡そうと進路指導室に行きました。そして進路指導室の前で、水内先生が氏子先生を脅している会話を聞きました。間違いありません。」


背筋を伸ばし真っ直ぐ校長を見据え、彼女は粛々と続ける。


「私が一年三組でいじめの現場を見たと水内先生に伝えました。でも、私はこんな風に使われるとは思いませんでした。」


凛として立ち向かう彼女と対照的に、校長は目を伏せて、岩のように動かない。


「…君は嘘をついていないんだね?」


配慮の欠片もない言葉が絞り出された。

瞬間、隣に座る彼女の総身に力が入り、河津郁久乃は前のめりになった。

彼女の両手は目の前のテーブルに突かれ、テーブルが校長側に少しだけ動いた。


「嘘?嘘なんてついていません。なんで嘘をつかなければいけないんですか!私は聞きました、あの人が先生を追い詰めるところを。酷い言葉を一杯使って、先生を辞めさせようとしているところを。返してください!一生懸命だった氏子先生を返して!」


心の底から沸き上がった、痛いほどの叫びが部屋中に響いた。

校長を睨みつける河津の肩を、榎田先生は後ろからそっと抑える。

隣から彼女のひゅーひゅーと荒い呼吸が聞こえる。

一方の校長は顔の皺を深くし、罰の悪い顔をして俯いてしまった。


ずずっ。


(ん?鼻をすする音?)


張本人の水内はまぶたが無くなってしまったかのように目の開いて、明確な敵意と共にこちらを睨みつけている。

先程仏頂面を決め込んでいた本人は、自分の様子に気づいているのだろうか。

ここまで感情が露わになっているところを僕は見たことがない。

加えて、後ろ手に組んでいる両腕に余程の力が入っているらしく、スーツに後ろから引き絞られたような妙な皺が出来ていた。


「氏子先生から協力する旨の連絡も頂いています。先生と彼女の証言と合わせると、絶対に言い逃れは出来ませんよ。」


「…分かった。こちらも必要とあらば、調査に協力しよう。それで…中道君がここにいる理由を聞かせてくれないか?」


校長は弱々しく中道先生へと視線を向ける。

まるで親の機嫌を伺う子どものようだった。

そんな視線を一蹴するように中道先生は、右手で空間を払うと、小さくため息をつく。


「私は鷹村君に協力するためにここに来ました。そして、あなたが私との約束を破ったのでここにいます。お分かりいただけますか?」


校長は反射のように小刻みに頭を振る。


「私は五年前、職員室が騒がしくなった時、この場所であなたにお伝えしましたね。『大人の派閥争いは勝手にやってくれ』、『私には教師として働ける環境があれば十分です』と。だから、あの時の騒動に私は一切関わらなかった。」


中道先生は滔々と続ける。


「こうも言いました。『世の中の基本的なルールを守ってくださいね』と。『法律の世界では『特別法は一般法に優先する』なんて言葉があるそうですが、世間様の常識やルールから逸脱するようなことはしないでください』と、一言一句今と同じことを申し上げました。」


校長は額の前で手を組み、石像のように動かない。


「それが今やどうですか。今の状況が世間様の常識、ルールに反していないと言えますか?あなたにここまで管理能力がないとは思いませんでした。さらに、昨日は『鷹村君を排除する手伝いをしてくれ』ですか?四角四面の堅物が、随分とハイセンスなジョークを言うようになりましたね。」


「私は水内君を信頼して…。」


「失望致しましたよ、校長。」


紙くずをゴミ箱に捨てるような口調だった。

中道先生は言い終えた後、僕たちをちらりちらりと見渡す。

どうやら部屋の雰囲気が凍り付いていたのを察したのか、彼女は茶目っ気たっぷりの笑みを浮かべ、パンッと手を合わせた。


「というわけで、私はこちらにありますマイ日記で協力したいと思います。これには私が仕事上で起こった出来事、コメント等々が細かく書いてあります。私が勤め始めてから三十年以上になりますか。一日も欠かさず記録したものなので、校長が赴任してからの出来事もばっちり書いてありますよ。あなたの発言、対応、周囲の反応、それに対する私のコメントがね。」


始めは陽気に、中程は楽し気に、最後は無感情に、彼女は言葉をまるでオペラ歌手のように歌い上げた。

どこから取り出したのか定かではないが、彼女の手には黒革のテラテラと鈍く光る丸々と太った分厚い日記帳。

これこそ児玉先生が言っていた記憶力の源だという確信があった。


「君っ…そんなものは…!」


「弁護士さんにしか見せませんよ。それも必要に応じられなければ見せません。個人情報の塊ですし、何より乙女の日記帳です。恥ずかしいじゃないですか。」


焦る校長を無視して、彼女は冗談めかして言葉を紡ぐ。


「私からは以上です。鷹村君、締めなさい。」


僕は先生の突然切り替わった冷淡な口調に、背筋をピンと伸ばす。


「校長。繰り返しになりますが、僕は水内先生を糾弾します。ですが、その前に先ほどお約束させてもらった調査の実施をお願いします。調査さえ行われるならば、お互い謂れのないことで争うことを避けられますので。」


「あぁ…。」


肩をがくりと落とし、今や土気色にも見える顔をした校長が力なく呟いた。

完全にノックアウトというところか。

そうなれば長居は無用だ。


僕はまず中道先生にアイコンタクトを送る。

彼女は軽やかに立ち上がると、意気揚々と入り口に近づき、魔法をかけるようにドアをココンッと二度ノックした。

すると、ドアノブが静かに回り、ゆっくりとドアが開く。


「お先に。」


彼女が歌いながらドアの向こう側へ消えると、続いて河津と榎田先生が動き出し、二人とも一礼をして外に出た。

榎田先生はどこか誇らしげな顔をしていたが、対照的に河津は表情が硬かった。

先程の件もあるが、本当に無理をさせてしまったと思う。


「校長、失礼します。」


僕は目の前の校長に一礼をして立ち上がった。

立ち上がるとちょうど水内が視界に入るのだが、彼は河津のときのように僕を睨んでいなかった。

顔がこちらを向いているものの、部屋の隅でも見ているのだろうか、目線がこちらに向いていない。

だが、後ろ手にしているスーツの皺は先程と同じだ。

確実に力が入っている。

ここで関わるのは避けた方が良いと判断した僕は、足早に校長室を抜け出た。

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