第2話 旅立ち
ちょうど太陽が真上に来る頃、シルスラは待ち合わせ場所に到着した。まだガルーダは来ていないようだ。
「魔王様、僕に翼をつけてくれるのかな。もう人間に襲われたくない!」
シルスラは独り言を呟く。
すると頭上から羽ばたく音が聞こえてきた。ガルーダが来たようだ。
「悪い悪い。少し遅くなっちまったな。で、もう出発しても大丈夫か?」
ガルーダは地上に降り立つやいなやシルスラに確認した。
「はい。お願いします」
昨日の段階で決心はついていたシルスラに迷いはない。
「よーし。ここから魔王城までの道のりは長いからな。まずはモンス村で色々買い物をして行こうか」
モンス村とは今シルスラたちのいる地域のモンスターが集まる小さな村だ。そこはまだ人間にも見つかっておらず比較的安全な場所だ。店もいくつかあるので一通り必要なものは揃う。
ガルーダはシルスラを背中に乗せるとすぐに飛びたちモンス村へと向かっていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます