第9話
なんなんだよ、あのオッサン。
僕の子たちを全く理解してない。
「あ〜あ、折角なぁ俺様が有り難い御言葉をお前に与えてやっているのにとんでもねぇ〜やつだな 今日も逃げるのかぁ〜」
オッサン商人のことは無視して、家へと歩いていく。
いちいち関わっていると、ろくなことにならない。
「ぷぅ〜〜ボス、ボスやっちゃっていい? このまま帰っちゃうと群れの評判が下がっちゃうよ?」
「こらこらメーニャ、アレンが帰るって言ってるの。ご主人様が決めたことに口出ししないの。それにやるならこんな人気が多いところ駄目よ」
「わたし……嬉しかったです」
「僕は当然のことをしているだけだよ。ごめんな、辛い思いさせて……それとそんな恐ろしいこと言っちゃ駄目だよ」
はぁ……今日もまた、この子たちは売れなかった。僕がお金持ちになるのはいつになることやら…(;´д`)トホホ…
いや、内心は売れてほしくないとも思っている節がある。少なくとも僕が大切に育てたものだからね。
う〜〜〜ん複雑だよ、本当に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます