第10話

奴隷商人ってのは、やっていてやり甲斐なんて感じることはあまりない。


 可能なら、こんな仕事なんてしたくないが……仕方がない……だって貧乏なんだもん。


あの後、自分達の拠点に戻りメーニャ達のために飯を作ってあげる。

奴隷商人にとって奴隷メーニャ達は大事な商品なので健康管理もとい品質管理は僕の仕事であるという意識から僕が積極的に作ろうとしてる。


「お〜い、ご飯できた「飯!」よってメーニャくるのはやいね」


 ご飯できたので声をかけてやると、早速メーニャが飛び込んできて、ほか2人もトテトテとやってきた。


「肉! 生肉! ご馳走!」


「こらこらメーニャ何度も言ってるでしょ? 生肉は僕は出さないよ」

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