CHAPTER:วางมือของคุณในลำคอของงูเห่า
だったというのは過去の話だ。
ラゾートと呼ばれる
俺は二〇二二年の今年で
若いのに苦労が多いって? じゃあその分俺を楽しませてくれるのか?
若い内の苦労なんて買わなくてもするものだ。
俺とタメの友達だった奴も、昔は良い意味で何の
もう関わりたいとも思わない。
俺はもう金をどう使うかすら忘れている。
そしてどう使って贅沢すれば良いかすら。
ファイトマネーも恵まれない人達の為に全額使った。
別に良い人ぶりたいとかじゃない。
あの友のように好きだった筈の大切な命を金に変換するくらいなら、俺はその金で命を守ることに決めた。
結局俺はどう生きていけばいい?
すると殺気を感じた。
あれは試合で
しかしそいつは橋でだらしなく川を見ているだけだった。
ため息をつきそうでつかない気だるさ。
しかし近づけば誰かを殺めそうだ。
だがこのまま
俺はそいつに声をかけた。
「おい!あんた変な
するとそいつは「ああそうか」と言って動きもしない。
俺は言ってやった。
「あのさ、大の男が
おっと。
知らない人間に対して俺はなんてお
まあこれだけ
少なくとも誰にも解決できない
「ちゃっと食ってかねえか?
するとそいつはやっと振り向いてくれた。
怖いなあ。
俺だから平気だけど。
これで安心して通行人もこの橋を渡れる。
自動車で通る人達には関係のない話だが。
◆
いい雰囲気だろう?
食べ放題ってのは一人じゃ行けないからちょうどこいつがいて良かった。
金があっても誰か連れてこいなんてケチなことするよなあ。
けど、俺一人の
「どう?
こいつは黙って食べている。
少なくとも
俺が
見てるこっちは美味しそうに見える。
「あんたさ、何かあったのか? 」
「ああ。あったさ。物語の主人公のように誰も
見たところこいつは俺と同い歳だ。
しかし抱えるのには重すぎる荷物を背負っている。
俺は成人式を迎える前に人間関係を失った。
いや、そうせざるを得なかったわけだが俺の話はすぎた話だ。
せっかくのタメが愚痴をこぼしている。
「話なら聞くぜ。だが俺はそっちの趣味は無い。あんたがとびっきりの
そういうとこいつは話を始めた。
名前、これまでの仕事。
そしてついこの間か弱い命を護れなかったという本題。
「
すると
「それは
俺はちゃんと話す必要がありそうだ。
「別に
赤く血のように輝いている。
俺が
「せっかくだ。食べるだけじゃ物足りないよな。
すると
「ああ。少しでも気が
「そこは通じてくれるのか。なんか、憎めないなあ
それから近場の遊園地で成人男性二人が遊びまくった。
まあ、俺も暇だし。
一人で戦って、グレないように多数派を大切にする。
そして弱っている誰かをみると手を差し伸べたくなる。
更に金が大嫌いなところも。
一通り遊び終えた後に俺と裂獲はパンチングマシーンへと辿り着いた。
「最高300点のマシーン。俺は元格闘家で喧嘩もした事がある。喧嘩はほぼ
そういって俺はパンチングマシーンに拳を叩き込んだ。
壊さない程度の加減なんて俺にとっては簡単な話だ。
「点数270点…か。」
「なんだよ
なんだか久しぶりだ。
別にいいって言ったのに。
暗い話題を話して悪かったと。
だからかトラウマを振り切って欲しいと思った。
こいつは強い。
俺よりもずっと。
だからこれから仲良くなりたかった。
◆
夜まで遊んで結局行く予定のなかった居酒屋まで言って話し合った。
まあ、陽も陰も俺にとっては関係はないが不思議とやりにくいことはなかった。
ああ。
ほおって置けない奴だ。
しかし様子がおかしい。
まるでゾンビのような動きだ。
影が
それだけならまだしも俺だけが察知できるのか、しかし裂獲も俺でしか分からない
戦えるのは本当だったか。
『いやあ……まさか再び出会うとはね……俺の影はGPSのように出来ると言ったでしょ?倒されることも計算に入れてあちこち君の行きそうな場所へ解き放っていたのさ。また誰か連れているけど別にいい。ここで死んでもらうよ』
このヤクザ達は生気がない。 恐らくこの影に殺されている。
「本当の化け物は理性すら自覚しない貴様らの方だ! 」
だが
せっかくの気分をぶち壊してくれた礼を俺たちはした。
戦って戦って、戦いまくった。
朝方だが他に人が集まりそうな程に。 しかし影が俺達だけをドーム状の空間に包んで移動した。
そのおかげで存分に殴り会えたが
俺は一人のヤクザゾンビを抑えている。
負けてたまるか!
せっかくのタメだ。
俺が役に立てなくてどうする!
ずっと俺たちは戦い続けた。
するとヤクザゾンビは立ち上がることもせず、影の主もカロリーが減ったようだ。
「しつこい、しつこいしつこいしつこい!しつこいんだよてめえら!行く先々で困らせているのに。そんなに理想郷が憎たらしいか! 」
訳の分からないことを。
金か?
コネか?
改善点なんていくらでもあるだろうが。 それを…
「お前一人の理想郷の為に、
俺はそういって影に焼きをいれる。
「ぐはっ」
「お前はそうやって
孤独が怖いのは俺も例外ではなかったからか?
いや、それだけじゃない。
それだけじゃないんだ!
しかし影もタダではやられなかった。
影の腕が俺の腹を
「あっ…ぐえっ…」
鍛えた腹筋も
「ざ、
俺の身体が水色に輝いた。
やや紫を帯びているといっていい。
なんだよ。
俺にも…あんじゃ…ねえか!
俺は貫通した影の腕を掴んで輝く身体と共に最後の力で顔を殴る。
「ま……また……か」
そうか。
俺も……
もう意識は無いが俺は影を離さず殴った。
そして蹴りをお見舞した。
いつ以来だろう。
格闘家としての魂を蹴りに宿すなんて。
俺はもう一人じゃない。 独りじゃない。
この輝きを
俺はこれから先の話を知ることはないだろう。
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