リオ過去編-16(終) カーネたちのその後
私とオルはムーオのいる場所へ向かおうとする魔獣たちを倒しまくっていたわ。ある時、リオの魔力が極端に高まったのを感じ取ったのですわ!
「オル!リオが何か仕掛けるわ!邪魔にならないよう撤退しましょう!」
「了解!お前ら、あばよ!!」
そうして離れた瞬間!大魔王のいた場所が崩壊したわ!このままだと空中庭園自体がもたないかもしれないわ!
「オル!兄さんとネータと合流しますわ!ここは崩壊するかもしれないですわ!」
「おう!まずこっちにカーネがいるぞ!急ぐぜ!!」
空中庭園は不気味な地鳴りがし始め、そこかしこにヒビが入り初めましたわ。長くはもたないかもしれないですわね!
「おっ!カーネ!」
「オル!?どうしたのだ!?リオは!?」
「ムーオと戦ってるが、戦いの余波でここが崩壊しかかってるようだ。脱出するぞ!」
「わかった!ネータは!?」
「ある程度目星はついてる!オレの鼻はよく利くぜ!こっちだ!」
オルに先導されて進んでいく。先程よりも揺れが激しくなってますわ!時間の問題ですわね···。
「ネータ!」
「みんな!?どうしたの!?」
「ここは崩壊する!脱出するぞ!」
「待って!リオは!?」
「あいつはまだ戦ってるが、翼があって飛べるんだ。心配するな!」
「···わかったわ」
「では皆さん!そこの窓から脱出しますわ!私に掴まってください!」
そうして窓から私たちは私がバリア魔法を展開して飛び降りましたわ!
次の瞬間!大規模な崩壊が始まりましたわ!さらに黒い雷が空中庭園に当たり、消滅してしまったのですわ···。間一髪でしたわね。
ムーオもリオも見当たらなかったですわ。メンバーの誰かが死ねば、すぐに気づくようになっているから、生きている事に違いはないでしょうけど···。
となれば全員が持っている『帰還の指輪』を使った可能性がありますわね。ただ、リオがどこに設定しているのかがわからないですわ。
···仕方ないですわね。こちらから探すとしますかね。ちょっといたずらも仕掛けておきましょうか!ウフフ!心配させた罰ですわ!
「そうか···。生きてはいるものの、リオは行方不明か」
「申し訳ありません、王女。転移の指輪を使用して脱出しているようですので、生きてはおります。ですので、今回の報告は我ら4人で行いたいと思います」
「うむ。こちらもしっぽを掴んだら、いやらしく式典を開いてやるとしよう!」
そうして式典が行われ、多額の褒賞金をいただきましたわ。その後、神より
「世話になったな!オレはいったん故郷に帰るぜ」
「私は方向が一緒だから途中までついていくわ〜。カーネとアイリは領主になるのよね~?」
「ははは!性に合わないが、アイリと2人でなんとかなるだろう!また来ることがあったら寄ってくれ。達者でな!」
こうしてオルとネータは帰っていきましたわ。さて、私たちも帰って仕込みをしないといけないですわ!
1ヶ月後。オルとネータは···
「オル?意外と私たちって気が合うから結婚しましょうか〜!」
「えっ!?オ、オレでいいのか〜!?」
「いいから言ったんだけどなぁ~」
「そうか···。よし!いいぞ~!これからも頼むぜ!」
「よかった~!じゃあ、落ち着いたら新婚旅行に行きましょうね〜!行きたいのはアイム島なのよ~!」
「お〜!いいな〜!よし!めいいっぱい人生を楽しむぜ~!」
そして、カーネとアイリは···
「ようこそおいでくださいましたわ、タクト団長。まさかあの有名なツーデン劇団がカイジに来てるなんて思いもしませんでしたわ!」
「こちらこそ、元
「ええ!実は
「よろしいのですか!?お二人で書かれたシナリオだけでも充分でございますよ!?やらせていただきたいです!」
「ええ!お願いしますわ!」
仕込み
「アイリよ。こんなものでいいか?」
「ええ!素晴らしい文量ですわ!さっそく推敲を始めて···。印刷屋を手配してたくさん売り出しましょう!」
「各地の図書館にも寄贈だな!どこも喜んで置いてくれるだろうなぁー!ははは!」
さて、次の仕掛けは何にしましょうかね〜?リオ?早く出てこないと大変な事になりますわよ~!うふふ!
リオ過去編 完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます