051 ~年齢を重ねるということ~

ある休日のこと、妻が声を上げて僕のところにやってきた。


「ねぇねぇあなた! こんなところに白髪!」


そうして妻が差し出してきた左腕の一か所に、

一本の白髪が生えていた。


「こうして年齢を重ねていくんだわ……。」


僕としては、年齢を重ねることは、

大人になるということ、そして色々と経験した人間ということであって、


いわゆる切株に見る年輪の数のように誇らしいことなのだけれど、

妻は違うらしい。


やはり女性ということもあり、いつまでも若く、綺麗でいたいんだろう。



ふと、どんな時に自分が大人になったと感じるか、という質問を思い出した。


これには2つの答えがある。


①年上のお方が言っていたことを理解できるようになった時

②明らかに自分より年下のコンビニ店員に、思わずため口が出た時

(これには反省した)



自分では自覚がなくても、

間違いなく自分は年齢を重ねている。


幸い、

まだおじさんと言われたことはない。

身体にガタがくるということもない。


上記の①②のように、ふとした時に自分は大人になっていたんだと思えるように、

(実感させられるという意味ではなく)


日々大切に生活していきたいと思った。

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