045 ~餅は餅屋だが~
次男の自転車が原因不明の不調に見舞われていた。
僕がパンク修理(前輪)をしてすぐのことで、
やっぱり餅は餅屋かと思ったが、
バケツの水に沈めても空気は抜けなかったから完成と思っていた。
どういうわけかスタンドもへし折れていたので、
もうこれは修理に出すしかないと決まった。
そして持ってきたホームセンター。
担当の人は、人柄は良いんだろうけれど、なかなかに圧が強い。
圧というより、人の話を聞かない人だった。
「一度パンクの修理をして……バケツに水……。」と説明を試みるも、
「あぁこれはチューブの劣化! 空気抜けたまましばらく乗ってたでしょ? 中で絡まってるよ!」
などとこちらの説明を半分も訊かない。
勝手に修理箇所を決めてどんどん話を進めていった。
まぁその箇所に差がないから見る目はあるんだろうけれど、
流石にこちらを置いてけぼりにする展開には不審をいだいてしまった。
そして翌日、
修理は完了したと言うが、
受け渡しとなって自転車を見てみれば、前輪の空気が抜けていた……。
さらに30分ほど待たされることになった。
最終的には空気は無事入っていたが、
本当に無事に修理できたのか、と不安でしかない。
人の信頼は、やはり聞くことで得られるとよくわかった。
修理の腕や代金はその後だ。
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