044 ~轢かれそうになったのは2回目~

妻はこの1カ月で2回、車に轢かれそうになった。


1回目は子どもが通う学校の面談に行く最中のこと、

右折してきたタクシーにノンブレーキで迫ってこられ、

身を守るために出した手がバンパーに接触、

その後タクシーは逃げていった。


2回目はとある帰り道のこと、

妻は僕と一緒に自転車で走っており、

その途中青信号で渡った交差点で信号無視の軽自動車がもう突進。


この軽自動車は私たちの直前で停車したが、

危うく二人して轢かれるところだった。


1回目は一緒にいなかったけれど、2回目は目の前でのこと。


その時に何をすればいいかわからず、

その軽自動車にはガンを飛ばすだけでそのまま帰ってきてしまった。

(運転手へのせめてもの訴えと番号を覚えるため)



帰宅後、

ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと色々思いつく。


実害がなければ警察は動けない(これは仕方ない)ことは1回目の時に知ったので、

2回目の時にも警察には相談できなかった。


ただ怒り、そして安堵に至る結末となった。



たぶん、あのような咄嗟の場面で即座にあれこれできる人は、

おそらく同じような経験をしていて、正解を知っているからだろうと思う。


僕の場合は、何もなくてよかったよ、と安心が一番に来て、それまで。


世の中からどうにか危険運転を減らすために、

次からは間違いない判断をしたいと強く思った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る