016 ~いないところにいる自分~

知人からトウモロコシをいただいた。

毎年この時期になると野菜を持ってきてくださる。


昨年は巨大なスイカだった。

飼い猫がその存在に怖気づいて、姿勢を低くしながら近づく姿を家族で笑いながら見守った。


いただきものは家族を巻き込む。

子どもたちは早速食いつき、

そしてレンチンしただけのトウモロコシに、改めて食いつく。


10本中1本には虫がいて、

つぶを食ってしまっていたから食べられなかったけれど、

それは庭にあるお墓にお供えした(いつかその話も書こうかな)。


ありがたい。


何がありがたいのか。

トウモロコシをいただいたことはもちろんだ。


それともう一つ。


僕たちが予想もしていなかったところで、

僕たちのことを考えて用意してくれたことが嬉しいんだろう。


それには時間と労力がかかっている。

どちらも人生において限りあるものだ。


それを僕たちのために使ってくれた。

だから嬉しい。


当たり前のことだけれども、

それがありがたい。


人は自分がいないところでも、いる時がある。

そう思ってもらえる人になりたい。

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