第3話 電車

「はぁ……眠い。」


通勤ラッシュ。なんとか座りたい。


駅まで歩いただけですでに靴ズレした私。


あっ!なんとか座れた。ラッキー!


混んでて、よく見えないが、お年寄りが居るみたい……どうしよう……



「良かったら、どうぞ。」


サラリーマンがお年寄りに席をゆずった。


偉いなぁ。素敵な人。



私は乗り換えだから電車を降りた。


会社まで2回も乗り換えなきゃいけないのだ。



この路線は座れそうにないな。


「良かったら、どうぞ。」


サラリーマンが妊婦さんに席をゆずった。


え?? さっきと全く同じ人! どういう事?


確かさっき電車降りなかったよね。この人。


私の勘違いか……



あっ乗り換えなきゃ。


もうすぐ会社に着くというのに、つり革に掴まってウトウトする私。


「良かったら、どうぞ。 」


え? 鳥肌が立って目が覚めた。


このサラリーマン……人じゃない……

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