第4話 新人バイト

俺はファミレスでバイトしている。


今日は新人が来る。


けっこうベテランな俺は、新人指導しながら今日は忙しく働かなきゃいけない。



「あっ佐々木店長、おはようございます! 」


「おぉ。今日は新人指導頼むな。バイト未経験の大学生らしい。夕食時だから忙しいと思うけど。」


「任せて下さい!! 」



新人まだかなぁ…けっこう混んできたぞ。


「遅そくなりました! 今日から宜しくお願いします!」


「宜しく! まずはキッチンだな。サラダの盛り付け……余裕あったらホールもやってみようか! 」


「はい!」


その日は異常な忙しさで、俺も新人も店長もてんてこ舞いだった。


「こんな忙しい日が初日なんて、ついてないな。でも頑張ったな。お疲れ様。」


「お疲れ様でした。ありがとうございました。」


「ちょっと早いけど上がっていいよ。」


「はい。また指導宜しくお願いします! お疲れ様でした!」


「はい。お疲れー。」


はぁ……疲れた。


「あっ、店長お疲れ様でした! 」


「お疲れ様ー。忙しかったなぁ。」


「本当ですよー。指導大変でした。」



「指導?あっそういえば!」


「言うの忘れてたよ! ごめんなぁ。今日新人来なくてさ…事情は分からないけど、連絡とれなくてさぁ。大学生だしバックレたんだろ……」



えっ? 俺……誰に指導してたんだ? アイツ誰だよ……



もしかして人じゃなかった……?

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