第4話 新人バイト
俺はファミレスでバイトしている。
今日は新人が来る。
けっこうベテランな俺は、新人指導しながら今日は忙しく働かなきゃいけない。
「あっ佐々木店長、おはようございます! 」
「おぉ。今日は新人指導頼むな。バイト未経験の大学生らしい。夕食時だから忙しいと思うけど。」
「任せて下さい!! 」
新人まだかなぁ…けっこう混んできたぞ。
「遅そくなりました! 今日から宜しくお願いします!」
「宜しく! まずはキッチンだな。サラダの盛り付け……余裕あったらホールもやってみようか! 」
「はい!」
その日は異常な忙しさで、俺も新人も店長もてんてこ舞いだった。
「こんな忙しい日が初日なんて、ついてないな。でも頑張ったな。お疲れ様。」
「お疲れ様でした。ありがとうございました。」
「ちょっと早いけど上がっていいよ。」
「はい。また指導宜しくお願いします! お疲れ様でした!」
「はい。お疲れー。」
はぁ……疲れた。
「あっ、店長お疲れ様でした! 」
「お疲れ様ー。忙しかったなぁ。」
「本当ですよー。指導大変でした。」
「指導?あっそういえば!」
「言うの忘れてたよ! ごめんなぁ。今日新人来なくてさ…事情は分からないけど、連絡とれなくてさぁ。大学生だしバックレたんだろ……」
えっ? 俺……誰に指導してたんだ? アイツ誰だよ……
もしかして人じゃなかった……?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます