第8話 あれから

  それから数日が経った。

声が出たことを伝えると両親は泣いていた。


 その日は、禁酒をしていた父も笑いながらお酒を飲んでいた。


 久々に、母が笑ってくれたんだ。


 まだ自由に声を発することはできないけど、あの一回で手に入れたものはたくさんあるんだ。


本当にありがとう。



…………


 最近は”あの”夢を見なくなった。

朝がこんなにも清々しいことなんてなかった。


 学校への道のり。

前はあんなに重かった肩が、今では軽く感じる。


 生きててよかった。

そう思える日が、来たんだ。

                        第一章 「忘れた声を」 終わり


~あとがき~

いつも見てくれてありがとうございます!

おかげで第一章「忘れた声を」を終わらせることができました!

これから、新しく第二章も作っていきますので、どうかよろしくお願いします!

面白かったら応援やフォローをしてくれるととてもうれしいです。

それでは次回もお楽しみに!

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