第6話 友達


「ごめんね、本当はもっと言わなきゃなんだけどさ……そうだ! 名前、なんていうの?」


 突然のことに慌てながらも、近くにあった紙に名前を書くと、僕はそれを今井君に渡す。


「佐藤 みのる君って言うんだ。いい名前だね! もう知ってると思うけどさ、俺は今井 しんじ。よろしく」


「………………」


「そっか、声、出せないんだよな……」


 やっぱり、嫌われる、かな?

そんな不安を打ち消すように今井君は言う。


「でも、俺そんなの気にしないから」


 今井君の目は真剣だった。

 そんなことを言われたのは初めてだ。

だからこそ、不安は増える。


「だから、さ。俺と、友達になってくれない?」

                                   つづく


~あとがき~

 いいやつだよ今井君!

もし面白かったら応援よろしくです!

アドバイスもありましたらいただけると今後につながります!

さあさあ、初めて挑戦したジャンルももう少しでラスト、になるかな?

次回もお楽しみに!

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