那覇の中学で～きみとの運命的な癒しのひととき

合格者発表

｢あやなっちー！今日は夏休みサンフランシスコ留学の合格者発表だあああ！｣

｢うわっ、そうだあああ！｣

｢職員室前の廊下に、合格者の名前、貼り出されるらしいから、行ってみようー！｣

｢う～わっ、めっちゃどきどき～｣

｢どうなの？あやなっちー！英語の試験はできたのー？｣

｢えーっ、どうなんだろうか...できたんだろうか...ゆうなっちは？どうだった～？ゆうなっちは、どうせ、できてるんだろうなあ｣

｢うち？うちは、まあ、きっと、できたと思ってるよー｣

｢うわっ、ほんとかー？｣

｢ほんとだー！だから、あとは、あやなっちだー｣

｢えーっ、うちー？筆記はなんとか書けたと思うし～、面接もなんとか英語で答えられたと思うよ～｣

｢ほんと～？｣

｢うんっ、たぶん...筆記ぜんぶ書いたし。面接の時、英語で答えてたら、先生、うれしそうに笑ってくれてたもんっ｣

｢それ、先生、苦笑いじゃなくて...？｣

｢えーっ、苦笑いなんかじゃないよー！よしよしって感じで聞いてくれてたんだからー｣

｢そんなら、合格してるはずだねー｣

｢えっ？...う、うんっ、してるはずだねー｣

｢よしっ、じゃあ、合格者発表、見に行ってみようー｣

｢えーっ、もう行くのー｣

｢行くよー、なんでー？｣

｢いや...心の準備をしてから...｣

｢きっと、大丈夫さ～！行くよ～｣

｢えーっ、ゆうなっち、先に見てきて～｣

｢えっ？いいのー？じゃあ、先に見てくるよっ｣

｢いや...待って...だめだめ、やっぱり、いっしょに見に行こう...｣

｢よしっ、じゃあ、いっしょに行くよーっ｣

｢うんっ、わかった。行くよ、行けばいいんでしょー｣

｢ほら、はやくはやく～｣

｢あ、1分間だけ待って～｣

｢なんでよ～？｣

｢1分間、お祈りしてから...ねっ｣

｢もう...じゃあ、いっしょにお祈りしてあげるから...｣

｢うんっ、お祈りお祈り...｣

｢｢ふたりそろって合格してますように！｣｣