｢明日の体育、剣道だねー｣

｢そうだねー｣

｢あやなっち、剣道やったことある？｣

｢前の中学では、2年生の体育でやることになってたみたいだから、まだ、やったことないなー｣

｢じゃあ、剣道の竹刀も持ってない？｣

｢うんっ、まだ持ってないよー｣

｢それなら、うちの竹刀、1本、貸してあげるよー｣

｢えっ？いいのー？｣

｢いいよー！予備として、2本持ってるから、1本、あやなっちに貸してあげるさー｣

｢うわっ、ありがとー｣

｢いろいろ落書きしてあるけどね｣

｢え？竹刀にー？｣

｢うんっ、好きなキャラとか、セリフとか、そんなやつ、竹刀に描いてある｣

｢あ、でも、そういうやつ、うちも好き｣

｢え、ほんと？｣

｢うんっ、なんか、勝てそうだし、面白そうだし、好き～｣

｢よかったー、明日、持ってくるねー｣

｢うんっ、ありがとー！たすかるー｣

｢あはは｣

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