那覇の中学で～きみとの運命的な癒しのひととき

廊下の貼り紙

｢あやなっちー。夏休みはどうするのー？｣

｢えっ？夏休み？｣

｢どこか行ったりする予定とか、あったりするのー？｣

｢う～ん、まだ特に決まってないよー｣

｢そっか...まあ、夏休みまで、まだまだあるからねー｣

｢そうだねー｣

｢でも、あやなっちにとっては、沖縄に来て最初の夏休みだもんねっ｣

｢うんっ、そうなんだよねー。ゆうなっちは何かやる予定あるの？｣

｢うんっ、まあね...｣

｢えっ？なになに？何するのー？｣

｢あれだよー｣

｢えっ？どれー？｣

｢ほら、あの貼り紙～｣

｢えっ？あれ？...夏休みサンフランシスコ留学...っていう、あれなの？｣

｢そうだよー。夏休みにサンフランシスコに行ってみようかなーって思ってて...｣

｢うわっ、さすが沖縄の中学だねー！夏休みに中学生でサンフランシスコ留学あるなんて...｣

｢そう？｣

｢うんっ、すごいよーっ！中学生の夏休みにサンフランシスコ留学するなんて、なかなか、ないよー｣

｢そっかー、えへへ...｣

｢でも、いいなー。うちも考えてみようかなー｣

｢えっ？あやなっちも行くー？いっしょにー？｣

｢そうだねー。行きたいなあ。特に、ゆうなっちといっしょに行けるなら、ぜひぜひ...｣

｢そーでしょー！よしっ、いっしょに行こうよー！｣

｢うんっ、いいかもねー。行ってみたいなー｣

｢やったあー！あやなっちといっしょに行けるー！｣

｢やったあー！ゆうなっちといっしょに行けるー！｣

｢あはは｣

｢でも、だれでも行けるのー？それとも、何か試験みたいなのあるの？｣

｢英語の試験あって、ある程度以上の得点じゃないと、だめみたいだけど...｣

｢うわっ、そうなんだ...ゆうなっちは英語、得意なの？｣

｢え？うち？...うちは、まあまあ英語は得意なほうかな...｣

｢えーっ、ほんとー、じゃあ、ゆうなっちに教えてもらお｣

｢いいよー｣

｢おおーっ！やったーっ！よろしくねー｣