そろそろ家に近づいてきた
「あやなっちは中1の時、どんな絵を描いてたの?」
「えっとね...可愛いキャラクターの絵とかかなー」
「可愛いキャラ?」
「うんっ、自分でつくり出したりして、おっきな紙に描いてた...」
「へぇー、そうなんだ」
「あとは風景画も描いたよっ」
「風景画?」
「うんっ、中1の時に住んでたとこには、近くにお城もあったから、お城とか街の絵を描いたりしてた...」
「えー、お城のある街だったんだー」
「そうだよー!で、その街の風景画で、中学生絵画コンテストの金賞を受賞したんだ」
「えー、すごいー!金賞かー」
「えへへ...」
「それは、美術部に入らないと、もったいない...」
「あはは...」
☆
「あ、もうすぐ、うちは、この道を右に曲がるから...」
「あ、そっか...」
「あやなっちは、この道をまだまっすぐでしょ...」
「うんっ、そだよー」
「じゃあねー」
「あ、そうだ!今、絵を描きたくなってきた...」
「え?今?」
「うんっ」
カバンからスケッチブックを取り出す。
「おおーっ!スケッチブック持ってるんだー」
「あはは...あのベンチに座ろう」
ササッと、あたりの風景を描く。
「うわっ、めっちゃ上手さーっ!」
「ほんとー?」
「ほんとほんとー」
「沖縄は、いろいろ描くものあっていいなー」
「そうでしょー!沖縄に来てよかったー?」
「うんっ、めちゃめちゃ良い感じー」
「あはは...」
「あはは...」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます