語り口が軽妙で、なのに田舎の山村の描写が鮮やかで視覚だけでなく嗅覚や空間の持つ雰囲気まで伝わってくる。物語りも作者様がおっしゃられているように「少し不思議」で郷愁を感じられ、ホラーや怖い話が苦手な私でも「日本の古き良き民話」を読んだような読後感で嫌な感じを覚えませんでした。むしろ私はこの物語を好きになってしまっています。忙しない日常から離れ、山村の清らかな空気を味わいたい方におススメです!