第9話 勇者スキル

勇者スキルで調べる?


「うん。まず、勇者スキルって言うのは複数のスキルの集合体なんだ。しかもその複数のスキルはユニークスキルばかりなんだ。」


スキルには努力をすれば誰でも得られるノーマルスキルと、成人の義でしか手に入らないユニークスキルの2種類がある。

ユニークは基本的に一人一つしか得られない。


「その中には鑑定系スキルの最上位の「超鑑定」も入っているから試しに自分を鑑定してみてよ。」


いやそう言われてもやり方わかんないし,,,


「簡単だよ。鑑定したいものに目線を合わせて「鑑定」って念じるだけだよ」


そう言われ僕は自分の手を見ながら鑑定と念じる。

すると目の前にプラ板の様な物が現れる。


名前 ルイダ=ドイメーン

MP 600000

スキル 『勇者』

称号 世界最強の面倒くさがり 神を堕とす者

不幸者 勇者 一点特化


「,,,何これ」


ステータスボードなのは分かるが何故MPだけなのか。


「それはね最高神様が面倒くさがったからだよ。そもそもスキルの関係でステータスなんてすぐ変化するし、HPなんて即死したら意味ないからあまり変化しないMPだけ表示されるんだ。」


なるほど。

その最高神とは気が合いそうだな。


「スキルや称号を鑑定すれば詳細がわかるよ。」


,,,めんどくさいから明日にしよう。


そう思い僕はベッドに潜り込みそのまま目を閉じた。


「え!?待ってよ!今から称号やスキルを確認して試す流れでしょ?どうして寝ちゃうんだい!?」


そんな神の言葉を無視して、僕は眠りについた。しかし僕は重要な事を見逃していた。あるはずのスキルが無いことを。

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