第3話 無人島

そして、午後。


ユキさんの知り合いって、誰だろう?


レイジは、


【裕二、俺、あの人苦手っす。担当頼みます】


【担当って?別に島までジェットで案内するだけじゃないんですか?】


レイジ、逃げちゃった…まぁいいか。


あれ、あの人のこと?知り合いって。


【あっ、みさきさん!!なんだ、知り合いって。今日助っ人って言ってましたもんね】


【何、その態度…もうバイク🏍️貸さない!!というよりもあげたのは?どうしたの?】


【ごめんなさい。家にあります。大事に保管してます。それにしても、みさきさん、あまりにも綺麗で。似合いますね。そのショート…】


【素直だから、許す!!細いけど脚には自信あるんだ。そっか、いつもバイクスーツだから、ほら、見ていいぞ。私の美脚…


あっ、痛っ!!誰だ!?何すんだ!!】


 おっと、後ろからいきなり、みさきさんを叩くのは?


【私を差し置いて美脚の自慢とは、いい度胸してるじゃない?研究所早退して助っ人にきてるなら早く働け!!】


あっ、知り合いってこの人か。


【さき、自分だってサボり…】


【あっ、そもそも副業だって仕方なく了承してるのに。じゃ、減給になっても文句言えないかな〜それともユキのとこの正社員にとなる?】


【…さーて、料理頑張ろう!裕二、こちらの美女さまをよろしくね】


みさきさんも、さきさんには勝てないね。


【じゃ、裕二くん。後ろ乗せてね】


この人、免許ないのか…それでレイジのやつ…


【じゃ、みなさん、準備出来たら教えてください。飲み物忘れずにお願いします。それとこれから重要説明があります。さきさんは暫く待機してください。後ほど迎えに来ます】


さきさんは、ニヤニヤして、


【ふーん、ちゃんとインストラクターしてるじゃん。裕二くんって】


話しずらいなー、こういう人がいると。


いつもの説明だけど、重要説明は、


【みなさんで向かう島は、名の無い無人島です。


 うさぎ🐇が多数生息して、自然が残る島ですので、ゴミは必ず持ち帰り、生物植物は絶対に捕まえたり、持ち出したりしないでください。


 中央にある洞窟には立ち入り禁止の札がありますが、絶対入らないでください。


 日差しはとても強いです。ラッシュガード、飲料水は必ず持参してください。もし忘れた方がいらっしゃったら、ある程度は持っていますのでお知らせください。


では、ご不明な点無ければライフジャケット付けてください。順に出発します】


※【お兄さん、飲み物忘れちゃって、買ってきます】※


※【お兄さん、ライフジャケット付けて〜】※


 だいたい、何人かはこんな感じだね。待つとするか。ライフジャケットって、難しい?




みんな無事、着いたね。係留も大丈夫だな。


次はさきさんを連れてこないとな。


すかさず、レイジは、


【裕二、俺が残るっす!!じゃ、ヨロ!】


 研究所の上司だもんな。レイジは乗せるのは抵抗あるよな。仕方ないか。


俺はジェットで戻り、さきさんを乗せに。


【さきさん、お待たせしました。では、行きますよ〜】


【はーい、よろしくねー】


なんつー水着だよ。自信あるのは解るけどさ。


 ほんと、研究所のメンバーってスタイル抜群だし、綺麗な人、多いよな。


【じゃ、忘れ物無いですか?行きますよ】


俺はさきさんを乗せて無人島に。



途中で、さきさんが俺に、


【ねぇ、裕二くん。美咲ちゃんのお兄さんのこと気にならない?】


何故知ってる?


【それ、なんで?】


【美咲ちゃんのお母さんから連絡あって。美咲ちゃん寝言でお兄ちゃんお兄ちゃんって。それで詳しく聞いたの。それにあの事故は気になっていたからね。美咲ちゃんのお兄さんだったなんてびっくりだよ】


【じゃ、気になる理由って、俺の考えと同じですか?もしそうだとしたら無人島の洞窟の、その頃からあったとすれば、時空の狭間に】


【それ!!それでね、ちょっと裕二くんと調査に行こうかと。あの島のこと詳しいよね?】


それは俺も気になってはいたんだ。


【それは解るんですが、何故そんな水着で?】


【だってさ、もしその人に会えたらさ、どうなるか解らないんじゃない?話によるとカッコいいって感じだしさ。変かな?この水着】


【似合ってると思いますよ】


大胆すぎるが、そんなこと言えないな。












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