第16話:男を連れ込んだ?遊月ちゃん。
さて人間界へ行ってしまった
帰って来ないので遊月の許嫁「
人間界にやってきた。
同じ神霊である
その頃、遊星は遊月を家に置いて学校にいた。
遊月との同棲生活はまだ誰にもバレていないようだった。
ヨコチン「横地」のことだからクラス中に言いふらしていると思っていたが案外、
愚かな男じゃなかたってことか・・・。
でも、横地のことだから、きっと他のこと企んでるんだって思ってたら、それは
当たっていた。
案の定、横地が遊星に金の無心にやってきた。
「遊星、いくらか金貸してくんない?」
「おまえに貸す金なんか1円だってないわ」
「あれ、遊月ちゃんとのこと黙ってやってたんだけどな〜・・・」
「どこかからおまえらの関係、屁みたいに漏れるかもな・・・」
「ふん、漏らしたかったら漏らせ」
「そりゃ俺だっていい加減な男だしオタッキーだけど、人間としてのレベルで
言うなら、おまえよりは上だと思ってるけどな・・・」
「俺よりレベルが低いおまえの脅しなんか聞くわけないだろうが、バーカ」
「一度でもおまえに心を許すと、恐喝が続くことは分かってるんだよ」
「遊月ちゃんになら、ケツの毛まで抜かれてもいいけどな・・・」
「まあ、おまえはいいよな、クラス全員の女子にフラれても、それ以上の
彼女を手にいれたんだからな」
「クラス中の女子全員相手にしても遊月ちゃんの魅力は誰にも勝てないだろ?」
「あのさ・・・もし遊月ちゃんに飽きたら、俺に紹介しろよ」
「予約いれとくぞ〜」
「あのな・・・遊月ちゃんは物じゃないんだぞ」
「あの子は俺の命の恩人だし、もう俺たちは切ってもきれない関係になっちゃってるんだからな・・・それに飽きることなんか一生あるわけないわ、マヌケ」
「ヨコチンを相手にするだけ時間の無駄・・・俺はとっとと帰る」
「家にひとり残してる遊月ちゃんのことも心配だし・・・」
「俺も一緒について行っていいか?」
「おまえは来るな・・・お邪魔虫なんだよ」
「誰か他の女子当たれよ・・・どうせフられるのがオチだろうけどな・・・」
遊星は付いて来ようとするヨコチンを、振り払って急いで家に帰って来た。
「遊月ちゃん、ただいま」
「お帰り〜遊星・・・あのね・・・」
「ひとりで退屈じゃなかった?」
「もしそうなら
「あのね、遊星、困ったことができちゃったの」
そう言って遊月は遊星の手を引いてリビングへ連れて行った。
遊星はそこで見知らぬ男を見た。
その男は長髪を後ろで結んでいて、小太りで、背はめちゃ低くて、偉そうに
あごヒゲなんか生やしていた・・・。
こいつ誰?・・・いったい何者で?歳は何歳って遊星は思った。
「だ、誰?この人?」
「え?ま、まさか〜遊月ちゃん、俺のいない間に男連れ込んでる?〜〜〜〜」
「違うよ・・・聞いて」
つづく。
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