第9話:召喚士と神霊と勾玉の由来について。
説明した。
「そもそも神羅の家計は飛鳥時代から先祖代々神の使い手として 神霊を呼び出すことができる召喚士でね、また
「召喚士は代々一子相伝で召喚士は修行によって能力を培うものでじゃなくて
生まれついての血脈、才能によるものなの、だから神羅はすごいの」
「で、神羅が私を召喚するために使うのが神器である
「でね、つい最近までここは傀魔って化け物が徘徊する物騒な世の中だったんだけど
神羅と私が協力して傀魔を一掃したの・・・」
「ここまで分かった?」
「パチ、パチ、パチ」
「面白〜い・・・作り話〜」
「作り話なんかじゃないの、遊月」
「え〜そんな絵空事みたいな、お話信じられない〜」
「アカル、見てない人に話してもなかなか理解してもらえないかもね」
「僕は佐奈の様子を見に行ってくる・・・最近またパニック障害がひどくって
きてるみたいだから、ちょっと行ってくる・・・じゃ〜ふたりともごゆっくり」
神羅が横からそう言うと出かけて行った。
「行ってらっしゃい、佐奈ちゃんによろしくね」
「うう〜とにかく、私の貴重な話よりも・・・遊月、あんたの勾玉はそんなに
簡単に人に手渡すような代物じゃないってこと・・・神器なんだからね 」
「それにさ遊月、誰にも召喚されてないのに勝手にこっちの世界に来てる
じゃない・・・あんたの正式な召喚者がいない以上 、勾玉持ってる遊星くんが
あんたの召喚者ってことになるんだよ」
「わ〜頼りない召喚士・・・ね、遊星」
「悪かったな」
「あの、さっきから聞いててなんですけど俺、その召喚士になったとしても化け物
と戦いたくないですけど・・・ 」
「なにボケたこと言ってるのよ」
「さっき言ったでしょうが化け物は一掃したって・・・今のところ傀魔が
出たって情報も気配もないから・・・」
「あんたら、バカやりながらふたり平和に過ごせると思うよ」
「だから遊月もいい時に、こっちに来たのよ」
「いい、私は勾玉ってのは、そのくらい大事なもんだよって説明したかっただけ」
「あ〜もう疲れるわ」
「神霊って疲れを知らないはずじゃないの?、アカルちゃん?」
「言葉のアヤだよ」
「ところでさ、遊月・・・夕べ、遊星くんちに泊まったみたいね」
「あんなたら、どこまで進んでるの?って言うか、勾玉があるからね、もう
エッチしたの?
「あ、あのまだハグもチューもさせてもらってないです俺、召喚士なのに・・・」
「勾玉を渡したせいで、私と遊星はつながっちゃったからね・・・」
「俺のこと嫌なの?・・・勾玉返さないよ」
「今更、返してくれても遅いの、一度決まっちゃったことは元には戻らないから」
「正式には遊星は遊月の彼氏ってことになるね」
って阿加流姫。
「勾玉、返さないからね 」
「いじわるだね遊星・・・だから返してもらっても、もうしょうがないの」
「はい、はい・・・あんたら自分たち揉め事は遊星の家でやりないさいよ」
「面倒くさいけどまた遊星の家まで送ってあげるから・・・」
「私は神羅とラブラブするんだから、はっきり言ってあんたらいたら邪魔、迷惑」
「え?今夜はこのお屋敷に泊めてもらえないの?」
「遊星くんちがあるじゃない・・・彼氏のところに泊まればいいじゃん」
「あんたがこっち来るって言うから、ほうっておけないと思ったからここまで
面倒みたけど・・・こっちへ来たとたんに、ちゃっかり彼氏なんか作っちゃって」
「おぼこい顔してあんたも隅におけないわね」
「私はなにもしてないよ・・・遊星が勝手に死のうとして、で親切な私が
死を阻止したために遊星を調子の乗せちゃって俺の彼女になってくれ〜
なんて言われて、もしなってくれないと死ぬって言うから・・・」
「止めなきゃよかったんだよ」
「アカルさん、なんてこと言うんですか?」
「俺はね、遊月ちゃんと出会ったことを運命だと思ってるんですから」
「遊月ちゃんに見捨てられたら俺は死ぬしかないんです」
「まあ、遊月の勾玉を遊星が持ってる限り、ふたりは離れることはないから」
「そう言う訳だからあんたら勝手にやって・・・」
「私と神羅の世界に入ってこないでね・・・本来はあんたら中心の物語なん
だから・・・」
ってことで遊月と遊星はまた阿加流姫に連れられて遊星んちに帰って来た。
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます