偶蹄転生 四足歩行の畜生でもヒトになりたい

目標

2話の最後に文章を追加しました。

これからも度々あると思いますが、ご容赦頂けますと幸いです。

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何とか、猿との勝負に勝った俺は、その場を離れ、洞窟…というには、奥行きもなく、ただ削がれた崖下の様な場所を見つけた。

動物が住処にしている形跡も無いので、ここを拠点とさせてもらった。

｢敵感知｣を再発動し、とりあえず腰を落ち着ける事にした。

さて、ステータスを確認しよう。

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種族:ストーンディア【変異種:晶】 ▼

状態:無

Lv:7/15

HP:9/21

MP:3/19

STR:16

DEF:67

INT:27

AGI:56

ユニークスキル

「水晶の輝き」

スキル

「敵感知Lv6」 「疾走Lv3」 「頭突Lv3」

称号

大いなる迷い子

特殊変異種

脱兎

ヘッドスラム

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軒並み、ステータスは上がっている。

上昇幅は、Lv1につき1～2程上がっている、ただDEFの上がり幅だけが異常に高い。

硬いという事は、それだけ生き残り易いということに直結する、それをさっきの戦いで実感した。

｢頭突｣のレベルが上がったことは嬉しい、嬉しいが攻撃方法がこれしか無いのが、今後を考えると怖いな…。

これも課題の一つとしておこう。

よし、じゃあさっきは確認中に邪魔されたが、"称号"の確認をしよう。

一つ増えてるしな。

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称号

《大いなる迷い子》

別世界の地から迷い込んだ魂。

先を進むか、立ち止まるか。

効果

進化の選択肢を増やす。

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いやいや、迷い込んだって…

黒幕的な人がこっちに送ったとかじゃなくて、たまたまって事…？

…まぁ、使命もなく自由だと考えれば、良い方か…。

どうやら、称号には効果が存在するらしい。

これは…進化の選択肢を増やす？

現状では意味が分からないが、悪い効果ではなさそうなので、放っておこう。

そして、次は《特殊変異種》の確認だ。

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称号

《特殊変異種》

種の理から大きく外れ、完全に独立した生態を保持する者。

効果

変異属性に依存するレベルアップボーナス＋2

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やはり、俺は通常のストーンディアとは違うらしい。

むしろ、普通に成長して行って、人になれるとは思えないので、普通じゃなければ無いほど、人に戻れる可能性が増えたと思うと良い方だよな。良い方だよな？

効果は、｢変異属性に依存するレベルアップボーナス＋2｣か。

恐らく変異属性とは変異種の横にある"晶"という文字、これが属性だとは思われる。

多分、これのおかげで、レベルアップした時のDEFのボーナスが高いんだと思う。

というか、これ最初に説明とか入れてくれないと、"思う、思う"ばかりの憶測しかないというのが困る。

ゲームのようにヘルプとかあればいいのだがな…。

次の二つはパッと見た感じ、特別な事は書いていなかったので、パーッと流す。

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称号

《脱兎》

戦いから逃げ続けた弱者の証。

効果

逃走時、SPD20%UP

《ヘッドスラム》

一度の戦闘で頭部での攻撃のみで敵を破壊した者。

効果

頭部での攻撃時、ATK20%UP

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どっちも戦闘ではかなり使える効果のようだった。

《脱兎》の称号は最初から持っていたのだが、

この鹿を乗っ取ってしまったのかもしれない。

申し訳ない事をしたが、俺は迷子なので許して欲しい。

一通り、確認は済んだので、これからの目標を明確に考える。

1.生き残る

2.人間になる

3.強くなる

4.森を抜ける

1は目標というか、当たり前だが絶対にやらなくちゃいけない。

2は当面の目標だ、こんな世界だ、人になる方法位あるだろう、それを見つける。

3は2を達成する為に必要な目標ではある、最悪達成しなくても、別の方法で人になれるならそれでいい。

4は、2か3を達成した後にしたい。

どうやら俺の種族は人に狙われやすいらしい。

襲われないように、もしくは襲われても跳ね除けられるようになってからだ。

よし、目標は決めた。

当面は、猿かそれより弱そうな動物を狩って行こうと思う。

今日はかなり疲れたので、身体を休める事にした。