死神少女の花婿は

猫月蘭夢@とあるお嬢様の元飼い猫ショコラ

花婿は命懸け

今日は私の花婿がくる日。

ニンゲンどもが私に花婿を捧げるらしい日。

そしてこの花婿は生贄を兼ねているとのこと。


全部先輩たちから聞いた。

先輩は最後のこう言った。


「ニンゲンを信じちゃダメだよ。アイツらは狡猾で欲深い。一度信じれば骨の髄までしゃぶられるだろうさ」


私はこれを聞いて思った。

なんと恐ろしい種族なのだろう。

斯様な種族であらば私の伴侶に相応しいとすら思った。



ああまだ見ぬ私の花婿よ。

お前はどんなニンゲンなんだい?







この後、花婿がやってきた。

花婿は少女の要求に応えられなかった。

瞬間。

黒色の蝶が飛び交った。

そしてトリカブトに待雪草、曼珠沙華などの花々が咲き乱れた。

少女は眉を顰め、気分を害したような表情をした。

瞬間。

少女は花々すべてを消した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

死神少女の花婿は 猫月蘭夢@とあるお嬢様の元飼い猫ショコラ @NekotukiRmune

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ