第一章・第七十九話 A 3B-GUILD`s live②(3B-GUILDライブ②)

1308 ライブスタート前に解決しておくべきもの

 第一章・第七十九話【A 3B-GUILD`s live②(3B-GUILDライブ②)】が始まるよぉ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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 079【A 3B-GUILD`s live②】


 『キタキタ!!本格的に慌しい時間が!!これが始まると一気にライブっぽく成るよね……でも』


 現在の時間は17時10分。

ライブの開演まで、残す所後50分を残すだけの所まで差し迫っていた。


当然、この時間は、時間が時間なだけに。

会場や、控え室、それに武道館に居るライブ関係者全てがアチラコチラに移動しながら、最終チェックの為に慌しく動き続けている。


勿論、それは、会場で3B-GUILDの登場を待ち遠しく思ってくれている観客の皆様も同じ。

この控室に居るだけでも、彼らから漏れるザワメキや、今日のライブに対する期待感が否応なしにヒシヒシと伝わってくる。


故に、その期待に応える為にも、もぉ此処からは、本当に四の五の言ってる暇は全くと言って良い程ない。

なら後は、ステージ開演後、今まで一生懸命やってきた練習の成果を、遺憾なく発揮する事が出来るかが最大の課題に変化しているのだから。


その証拠に、今、此処の控え室に集まっている3B-GUILDのメンバーは。

今日のライブの構成を考えながら、コンセントレーションを整える者や、身嗜みをチェックする者。

それに最後の最後まで、繰り返しダンスの振り付けをチェックする者達で溢れ返っている者。


兎に角、ライブに向かう気持ちに余念がない。


これ等の行動を見る限り、みんなが、文化祭の時とは比べ物に成らないぐらい『プロ意識が高くなってる』っと言う証拠だと言えよう。


そんな緊迫する空気が漂う状況中。

私は、ライブの事よりも、先程聞いた人間関係の方が妙に気に成っていた。


勿論、余裕が有って、こんな事を考えてる訳ではないんだけど。

精神面的に考えても、ライブを成功させる為には、この少し歪んでしまった人間関係を綺麗に清算しておかないと、なにかが上手く嚙み合わない様な事態が引き起こされる様な気がしてならないからだ。


幾ら3B-GUILDのメンバーが、多少落ち着いて見えるとは言え。

実際の話で言えば、ライブ前に、センターの4人+運命の話を見せ付けられたんじゃあ、本心じゃあ気が気じゃないと思うからね。


特に、このユニットは仲間意識が高いユニット。

だから、そこがライブに悪い影響を及ぼす可能性が非常に高いとも思われるしね。


私は勝手に、自分で、そう思い込んで。

また余計な事をしてしまったのではないかと、反省の念に包まれていた。


問題を解決しきれないのであれば、下手に首を突っ込まず、お節介な真似をするんじゃなかったと思わざるを得ない。


……なんて無責任な真似をしてしまったのだろうか。


みんなが頑張ろうとしているだけに、そんな自責の念が絶えない。


***


 私がそんな心境に成ってる中、徐に『ガチャ』っと扉が開き。

此処には居なかった由佳ちゃんと、素直ちゃんがステージ衣装に着替えた状態で、2人同時に控え室に入室してきた。


その瞬間、2人してステージ衣装に着替えてるならば、話し合いは上手くまとまった、っと思ったのだが……それも束の間。


よくよく2人の様子を見てみると、そうやってステージ衣装には着替えてはいるものの。

少し髪が乱れてる様だし、表情もやや険しい。

ならば2人の話し合いは、あまり上手く行かなかったと考える方が順当なのかもしれない。


いや……下手したら、この後。

素直ちゃんの処遇を決める為に、みんなの意見を聞こうと思い。

前以て素直ちゃんには、ステージ衣装にだけは着替えさせて置いたと言う、最悪な方向性すら考えられる。


もしそうなら、これはかなり厳しい状態になったものだ。

こんな事に成るのであれば、本当に余計な事をしなければ良かった。


……っと言っても、此処で私が反省したからと言って、なにか事態が好転する訳ではない。

ならば、今の自分がすべき事は、この状況下でなにが出来るかは解らないけど、早急に、この状況を打破する様な打開策を考慮すべきだ。


それが、ライブ前に余計なトラブルを引き込んだ者の責任の果たし方ってもんだからね。


……そんな風に色々と思考を回していると。

由佳ちゃんが、なにか意を決した様に、みんなの前で口を開き始めた。


さぁ、この話し合いの結論は、どうでる?


今の状況では、この由佳ちゃんが発する第一声目に全てが掛かっているのだから。


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【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>

今回から始まった第一章・第七十九話【A 3B-GUILD`s live②(3B-GUILDライブ②)】は如何でしたでしょうか?


まぁ、こうやって今回は、いきなりシリアスな展開から入ってしまったのですが。

幾ら3B-GUILDの面々にプロ意識が目覚めているとはいえ。

こういった人間関係の拗れから生じた精神面の問題は、キッチリ清算しておかないと、些細な事でライブに影響が出ちゃうかもしれないので、まずは此処から解決していきたいと思い。

ちょっと重苦しい感じにはなってしまいましたが、こういうスタートの仕方にさせて頂きました。


まぁ、これ自体は3B-GUILDの問題なので、眞子自身、少し気負いすぎてる部分もあるんですけどね(笑)


さてさて、そんな中。

由佳ちゃんは、一体、どんな一声目を口にするのか?


次回は、その辺から書いて行きたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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