第一章・第七十八話 A 3B-GUILD`s live①(3B-GUILDライブ①)
1294 前回の事の顛末
第一章・第七十八話【A 3B-GUILD`s live①(3B-GUILDライブ①)】が始まるよぉ~~~♪
(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
***
078【A 3B-GUILD`s live①(3B-GUILDライブ①)】
『キツイなぁ……アイドルの練習だと思って侮っていたけど。練習はハードなんだね』
いやはや、いやはや。
わたくし事、向井眞子は、本当の本当に愚か者ですよ。
前回、安易な気持ちで素直ちゃんからのライブ出演依頼を受けたまでは良かったものの。
アイドルグループ【3B-GUILD】の練習が、此処までハードでキツイものだったとは……考えもしなかったですよ。
って言うか、完全に侮っておりましたよ。
こんなにも、同時に唄やダンスの練習をする事がハードで辛いものだとは夢にも思わなかったですよ。
練習をするだけで、足や、腰に負担が掛かってくるだけじゃなく。
全身に疲労が溜まる上に、酷い呼吸困難を起して、喉までやられる始末。
もぉ、これは簡単に死ねるレベルの練習ですね。
……って、言いますのもね。
まだ歌を唄う事だけに集中するなら、頑張れば、なんとか成らなくもないとは思うんですけが。
そこにダンスを融合させるだけで、一気に呼吸が思い通り出来なくなって、発声が上手くいかないんですよ。
そして、そこを無理をしてまで声を出すから、簡単に喉がやられてしまうって訳。
もっと解り易く言うとね。
ダンスを踊る事に集中しすぎてると、唄うパートに入った瞬間、もぉ既に酷い息切れをしていて、とてもとても歌なんか唄えた状態じゃないって話なんですよ。
……っで、この逆も然りで。
歌を唄う事に集中しすぎてると、ダンスパートが疎かになってしまい。
全くと言って良い程、上手く踊れない。
故に、みんなとのダンスが合わない処か、私1人だけが完全に足を引っ張ってる感じになってしまう。
まぁ私は、ゲストとして呼ばれてるだけの状態だから、そうなっても仕方がないとは思うんだけど。
これを傍から見ると、全体的なバランスが悪くなって、統一性の無いダンスに成り下がってしまっているのは明白。
これじゃあ足を引っ張ってる処か、協調性や、統一性を無くすだけの迷惑この上ない悲しい存在に成り下がっているとしか思えないのよね。
まさに、ただのお荷物。
このあまりにも情けない事実には、自分の無能さを嘆くしか他にはない、悲しい状況に陥っている訳なんですよ。
……まぁまぁ、今の所、そんな風にどうにも成らない様な現状な訳でして。
この対処方法として、佐藤さんには、例の奇妙なシンセサイザーの音を使って貰い。
ダンスの動きだけは、なんとかフォローアップして貰ってる状態ではあるんですけどね。
それをして貰っていても尚、なに1つ自分が満足が行く結果には至らず、ドンドンと気持ちが凹んでいく。
まさに泥沼的な(;´д`)トホホな心境な訳なんですよ。
***
あぁっと、そうだそうだ。
この他にも、まだ報告をしておかなきゃいけないことがあったんだ。
前回問題に成っていた運命の誤解についてなんだけどね。
これについては、練習を始める前に10分程の話し合いで、意外なほどアッサリとケリが付きました。
まぁまぁこの辺は、元々みんなが運命には興味があったのが功を奏したのと、言葉の壁の高さを理解してたみたいだから事無きを得た感じですね。
これがアッサリ誤解が解けた要因だと思われる。
あぁ……それと、序に伝えて置くとすればですね。
この運命の問題が、此処まで大きく発展してしまった原因についてなんですがね。
この原因は【我等が3-C担任、島田雛子(千夜)先生の責任だった】って話だったりする訳なんですよ。
まぁ、なんと言いましょうか、この辺を少し詳しく説明しますとね。
運命が、ウチの学校に転校して来た当日。
風邪を引いて学校をお休みに成られた3-B担任の先生の代役を、運命の事を全くなにも知らない雛ちゃん先生が安請け合いしちゃったもんだから……さぁ大変。
そんな風に安請け合いした雛ちゃんが、キッチリとした運命の紹介が出来る訳もなく。
『ドイツから来た』事も『帰国子女』である事も知らないまま教壇の上に立ち。
ただ単に「仁科運命」って名前だけの自己紹介で終わらせちゃったのが、この誤解を招く最大の要因だったのよね。
それでいて運命も、あんな感じの性格だったから、自分から積極的に誰かに話しをする様な事をする筈もなく。
その無口さと、あの美貌故に、話し掛けにくいオーラが全開に出てしまい。
クラスメイトからは、あらぬ誤解を受けざるを得なかった状態になってしまった訳。
まぁ、普通なら、転校生が、どんな子であっても、女子が話し掛けていくから、中々こんな事にはならないんだけど。
如何せん、元々3B-GUILDの面子である女子達は芸能活動が忙しくて、あまり学校には来れてなかった状態なのも原因になり。
その辺の女子同士の交流が上手く持てなかったのも、こうなった原因の1つなのかもしれないね。
それにしても、あれですね。
そういった要因が他にもあったにせよ。
ホント、もぉ雛ちゃん先生だけは、余計な事だけはピィピィ良く喋るんですけど、重要な事だけは、直ぐに聞き忘れちゃうんだから。
私同様に、直ぐに安請け合いをするその性格は、ホント早く治した方が良いと思いますよ。
本当に雛ちゃん先生にも困ったもんですよ。
……ってな訳で、前回までの説明は終わり。
さぁ此処からは、地獄の猛特訓を再開再開~~~ですよぉ!!(*'ω'*)੭ु⁾⁾
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
今回から始まった第一章・第七十八話【A 3B-GUILD`s live①(3B-GUILDライブ①)】の冒頭は如何でしたでしょうか?
まぁまぁ、取り敢えずは、運命ちゃんの誤解がアッサリ解けたのは良かったのですが。
その原因が、まさか【雛ちゃん先生】だったとは、誰も思わなかったと思います♪
意外だったでしょ。
いや、案外、状況が状況なだけに、気付いていた人もいるかもしれませんがね(笑)
……っで、練習についてなんですが。
『アイドルだから、そこまで練習がキツイ筈もなく、楽だ』なんて考えるのは大きな間違いで。
どんなジャンルの芸能人であっても……いや寧ろ、どんな職業であっても『楽なものなんて存在しない』もんなんですよ。
なのでもし此処で、眞子同様にアイドルの練習を侮っていたとするならば。
それは『他の業種を人間を下に見てる証拠』なのかもしれませんので、ちょっと自分を見詰め直す必要があるのかもしれませんね。
さてさて、そんな中。
次回からは、気合を入れ直して眞子が練習に没頭する様なのですが。
気合を入れた程度で、この試練を乗り越える事が出来るのか?
……って感じの話を書いて行きたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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