1281 結局は単純な眞子ちゃん

 情緒不安定な状態な眞子。

勝手に崇秀の部屋に侵入し、余計な事ばかりしているのだが……この後、なにか光明が見えて来るのか?(笑)


***


 ……っで、そんなこんながありながらも、崇秀さんの部屋に入ってから約一時間。


現在時間は10時。

未だに私は、崇秀さんの部屋の中におり。

意味なくチョロチョロして、書棚の本を見たり、他の楽器を弄ったりしてたんだけど。

英語で書かれた『Eltdown Shards』って、なんか64ページの変なオカルト小冊子と、ドイツ語で書かれた『Des Buch von denunaussprechlichen Kulten』なる、こちらも、おかしなオカルト本を読んでると。

なぁ~~んとなく疲れてきたのかして、崇秀さんのシャツを、まだ着たままの状態で、崇秀さんのベットの上に座る。


けど、此処で1つ、このオカルト本とは関係無い事で疑問が湧いたんだよね。


『シャツだけで、これだけ崇秀さんの香りがする』って事はだね。

いつも崇秀さんが使ってるベットだと『もっと、も~~~っと、崇秀さんの良い香りがするんじゃないかなぁ?』なんて、疑問が湧いちゃった訳よ。


故にですね。

気になった事を放置するのは良く無いので、ちょっとだけ掛け布団の上に寝転がってみる事にした。


『コロッ』


……うん。

間違いなく、これは、今まで以上にヤバイ代物だね。

掛け布団の上に少し寝転がっただけなのにも関わらず、なんか途轍もなく幸せな気分に成るんですよ。


……って事はだね。

ベットに潜ると、どぉなるんだろね?


・・・・・・


うん、うん。

これはきっと試してみるべきだね。

神様が『そうしなさい』って言ってるからこそ、こう言う考えが頭の中に浮かんで来た筈だからね。


そして人間は、神様に逆らっちゃイケナイから。

私としては不本意だけど、此処は神様の言う事を聞くのが正しい選択と言うものなのではないでしょうか?


うん、そうに違いない♪

……って事で、お邪魔しま~~~す♪


『モソモソ』


あぁ……これはまた神様の言われた通りだ。

神様の有り難い啓示に従って、崇秀さんのベットの中に潜ってみたんだけど。


う~~~ん、これは全身を、崇秀さんに包み込まれてるみたいで幸せを感じちゃいますね。


まぁに幸せの極みだね。


良いね、これ♪良いね、これ♪

着ているシャツもピッタリ体にくっ付いてるし、ホント良いね♪


最高に幸せですよ♪


『コポッ』


あっ、あれ?あれれ?

なにも如何わしい事なんかしてないのに、自然に体が反応して、今、なんか濡れちゃいましたね。


おかしいなぁ……なにこれ??


いやでも、ちょっと待てよ。

……って事はですよ。

私は、崇秀さんに快楽を求めてる訳じゃなくて、幸せな気分にして欲しいと思っていただけだからこそ、今濡れたんじゃないの?


快楽なんて二の次だと思ってるからこそ自慰行為では濡れず、こうやって体もキッチリ反応したんじゃないの?


なぁ~~~んだ、そっか、そっか、そう言う事だったんだ。

SEXについて深く考えてたけど、答えが見つかれば、なんて事ない話だね。


要するに私は、崇秀さんと一緒に居る事で『安心感』が欲しかったんだ。


それで、私の中での安心感が、崇秀さんを間近で感じる事。

これ即ち、直接的な香りを感じる事だったからこそ、これらの安心感を得て体が反応したって事だね。


うんうん、納得な意見だ。


まぁ、それにね。

これに関しては、ある証拠が有る事を思い出したんだよね。


ほらほら、だって今、思い出せばさぁ。

ホランドさんが、私の下着を被って寝ていた時、凄い安眠してたもんね。


それ=人の体臭には、ある種、人に安心感を齎す機能が付いているって証明だよね。


あぁ~~~、なんか知らないけど、明確な答えを得れて凄く安心したぞぉ。

ヤッパリ、Hな事するだけが愛情じゃないんだね。


大切なのは心の繋がりですよ。


……そう思った瞬間。

突然、眠気が襲ってきて、なんか瞼が、凄く重たくなって来た。


なら、ちょっとだけ、このまま寝させて貰おかなぁ。


崇秀さんは仕事で、まだまだ部屋には戻って来ない筈だから。

今の時間なら、このベットを占拠してても、なにも迷惑が掛からないしね。


それになにより、此処なら安心してグッスリ眠れそうだ。


うんうん。

でも、そうと決まれば、このまま寝ちゃったら、服に皺がいっちゃうのはマズイね。

なんて言ったって、今着ている服は、今日の、お出掛けする用の服だからね。

まぁ一回、そのままベットに入った訳だから、今更感がタップリない訳ではないんだけど、流石に、それはマズイよね。


だったら、今着ている、お出掛け用の服を此処で全部脱いで。

上から来ている、この崇秀さんのシャツだけを一時的に借りれば良いんだよね。


うんうん、そうだ、そうだ、そうに違いない。

彼女が、彼氏のブカブカのシャツを借りるなんてシュチュエーションは、漫画なんかでもよくある光景だしね。


それにですよ。

こう言う、ちゃんとした名目があるなら、勝手に拝借してても、崇秀さんも、そんなに怒らないよね。


うんうん、あったま良い!!


……ではでは、そんな訳なんで。

申し訳ありませんが、少しの間、シャツと、ベットをお借りしますね。


おやすみなさい……



「す~~……す~~……うぅ~~ん、崇秀さん……眞子は幸せですよ……大好き」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


なんか眞子は凄く納得したみたいなんですが。

冷静に考えれば、実は、何も解決していない様な気がしないでもないんですがね(笑)


結局の所、性的な欲求が沸いた時、それを満たす方法が、何1つとして見付かっていませんしね。


まぁでも、こうやって崇秀の体臭だけで体が反応するのであれば。

ある意味「疑似的な自慰行為」だけは手に入れたのかもしれませんので、解決したと言えば解決したのかもしれませんが(笑)


なにより、当の本人が納得してる訳ですし。


さてさて、そんな中。

これで漸く、前回から引き摺っていたアホの眞子の悩みも解決(?)


次回からは漸く、3B-GUILDライブに向かって行きたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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