第15話

週末の午後、海の見える小さなリゾート地。二人は旅行で訪れていた。二人は海沿いのカフェのテラス席に座っている。遠くから波の音が聞こえ、心地よい潮風が吹いている。夕陽が沈みかけており、空は美しいグラデーションに染まっていた。





あかり

「やっぱり、旅行っていいですね。こうやって百合さんと一緒に、こんな素敵な場所で過ごせるなんて、夢みたい。」


百合

「私もです。あかりさんと一緒に来られて、本当に良かった。なんだか、ずっと前からこうやって一緒にいたような気がします。」


あかり

「そうですね。最初は、お互いの距離感があったけど、今はすごく自然にいられる気がします。」


百合が少し照れくさそうに微笑み、空を見上げる。


百合

「実は、あかりさんに言いたいことがあるんです。」


あかり

「…何ですか?」


百合は一瞬躊躇しながらも、真剣な眼差しであかりの方に向き直る。


百合

「私、この旅行で、あかりさんともっと近くなりたいって、改めて感じたんです。前に、少し時間が欲しいって言ったけど…もうその時間は十分だと思ってます。」


あかり

「百合さん…」


百合

「私、あかりさんと付き合いたい。これからも、ずっと一緒にいたいって、思ってます。」


あかりの目が驚きと喜びで輝き、少し息を呑む。


あかり

「私も…実は、同じことを思ってました。百合さんが大事で、これからも一緒にいたいって。」


百合は、あかりの手をそっと握る。


百合

「これからは、二人でどんなことがあっても乗り越えていける気がします。」


あかり

「うん、そうだね。これからもよろしくお願いします、百合さん。」


二人は夕陽を背にしながら、お互いを見つめ合い、手を繋いだまま静かな時間を共有する。未来への期待と安心感が、波の音と共に二人の間に広がっていく。

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