第6話
数日後、あかりは大学のキャンパスを歩いていた。友人の研究発表会に参加するため久しぶりに訪れた大学の雰囲気に、懐かしさを感じていた。
「あれ?あかりさん!」聞き覚えのある声があかりの耳に届いた。振り向くと、百合が笑顔で駆け寄ってきた。
「あ、百合さん!こんにちは!」あかりは驚きながらも嬉しそうに言った。
「こんにちは、あかりさんも大学に?」百合は明るく答えた。
「うん、友人の研究発表を見に来たんだよ。ちょうど終わったところだったんだ。」あかりは微笑んだ。
「そうなんですね。私はゼミのプレゼンがあって、今ちょうど終わったところです。あかりさん、少しお茶でもしませんか?」百合は提案した。
「もちろん!ちょうど私も休憩したいと思ってたんだ。」あかりは喜んで同意した。
二人は大学近くのカフェに向かい、窓際の席に座った。温かいコーヒーとケーキがテーブルに運ばれてきた。
「今日のプレゼン、どうだった?」あかりは尋ねた。
「少し緊張したけど、無事に終わりました。これもあかりさんが励ましてくれたおかげです。」百合は感謝の意を込めて答えた。
「そう言ってもらえて嬉しいです。百合さん、本当に頑張ったんですね。」あかりは微笑みながら答えた。
「でも、まだまだ学ぶことがたくさんあります。カウンセラーになるために、もっと勉強しなければ。」百合は決意を新たにした表情で言った。
「あかりさんは何を勉強しているのですか?」百合は興味津々に尋ねた。
「私はアートを専攻しています。絵を描くのが大好きで、それを活かした仕事ができたらと思っているんです。」あかりは夢中で話した。
「素敵ですね!あかりさんの作品、ぜひ見てみたいです。」百合は目を輝かせて言った。
「ありがとう、百合さん。今度、見せますね。」あかりは微笑みながら答えた。
話が尽きることなく、二人は時間を忘れて過ごしていた。カフェの温かい雰囲気と共に、二人の友情も深まっていった。
「ねぇ、あかりさん。」百合はふと真剣な表情で話しかけた。「今度、あかりさんのアトリエに招待してくれませんか?」
「もちろん!いつでも歓迎です。百合さんが来てくれたら、とても嬉しいです。」あかりは喜んで答えた。
「ありがとう、楽しみにしています。」百合は微笑んだ。
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