第5話

数日後、あかりはカフェでお気に入りの本を読んでいた。店内はいつも通りの落ち着いた雰囲気で、心地よい音楽が流れている。あかりはふと、あの日百合と出会ったことを思い出し、微笑んだ。


その時、カフェのドアが開き、見慣れた顔が入ってきた。百合だった。あかりは手を振り、百合も嬉しそうに駆け寄ってきた。


「あかりさん、またここで会えるなんて偶然ですね!」百合は明るく言った。


「本当にね!ここは私のお気に入りのカフェだから、よく来るんです。百合さんも来るんですか?」あかりは尋ねた。


「実は、あかりさんに勧められてから、このカフェが気に入って、よく来るようになったんです。」百合は笑いながら答えた。


二人は一緒に座り、コーヒーを注文した。再び楽しい会話が始まる。大学の話、最近読んだ本の話、そして将来の夢について。またしても時間を忘れるほど話し込んだ。


「ねぇ、あかりさん。」百合はふと真剣な表情になり、話し始めた。「私、この前あかりさんに言われた言葉、本当に嬉しかったんです。カウンセラーになる夢を応援してもらえて、とても心強かった。」


あかりは優しく微笑み、「百合さんなら絶対に素晴らしいカウンセラーになれると思います。私も応援してますよ。」と答えた。


百合は少し照れたように頷き、「ありがとう、あかりさん。あなたと出会えて、本当に良かった。」と言った。

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