第2夜

まただ。

また、目の前には暗い廊下。

そして今回も、花菜の部屋だけが明るい。

これは夢だ。

起きろ、起きるんだ。

いつもならすぐに起きれるが、なぜか全然起きられない。

そして僕の身体は勝手に動き、花菜の部屋へ向かった。


廊下の奥に着くと、また僕はそっと襖を開ける。

また、花菜はベッドにはいない。

そして勢いよく襖が閉まる。

僕はまたそれに驚いて見てしまう。

襖はまた開かなかった。

きっと振り向けば日本人形がいるはず。

振り向いてしまえば、きっとまた花菜に何かあるかもしれない。

でも、また身体が勝手に動いて、振り向いてしまった。

今回も日本人形は微笑んだ。

違うのはひとつだけ。

今回は口から血を流した。


目が覚めた。

また今日も騒がしい。

僕は急いで花菜の部屋に向かった。

すると、花菜は笑顔で吐血していた。

2日とも同じようなことが起きている。

僕は家族に見た夢の話をした。

そしてお祓いに行くことにした。

お祓いが終わると、なんだか身も心も軽い気がした。

少し残る不安感と一日を終えた。

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