08 総合ギルド
「基本的な説明は以上です。何か質問はありますか。」
「”〈スキル〉について詳しく教えてほしい”」
「はい〈スキル〉は大きく分けて2つ、〈共通スキル〉と〈ジョブスキル〉に分かれています。その名の通り〈共通スキル〉は誰でも習得できる〈スキル〉で、〈ジョブスキル〉はそのジョブに就いていないと習得できません。また〈共通スキル〉〈ジョブスキル〉共にある物もありますが、この場合必要になる『スキルポイント』が変わるのでご注意ください。」
アバターを作るときに疑問に思ったことだ。
『スキルポイント』の消費量が違うんだ。
確かステータスに『スキル(5Pt)』って書いていたからそれの事だろう。
こう聞くと所持ポイントが5Ptって少ない気がするね。
わざわざ消費するポイントが違うって言うなら〈共通スキル〉の方が高いんだろう。
それに後からポイント消費が抑えられるかもって思うと、今新しい〈スキル〉を習得する気が起きなくなるような。
「また〈スキル〉には系統に分けても〈心得〉〈技芸〉〈知識〉〈方式〉〈技術〉〈技能〉など多岐に渡ります。〈心得〉〈知識〉〈技能〉は習得しているだけで影響があり、〈技芸〉〈方式〉〈技術〉はMPやSPを消費することで任意に発動するものです。〈心得〉と〈技芸〉、〈知識〉と〈方式〉、〈技術〉と〈技能〉には密接な関係があり現在は習得できない〈スキル〉も他の〈スキル〉が上達することで、新しく習得できるようになったと報告が上がっています。」
何だかややこしくなってきた。
とりあえず今習得できる〈スキル〉が全部じゃないってことは確かみたい。
やっぱりすぐに習得はせずに、とりあえず遊んでみて欲しくなったら習得する感じで良いかな。
「他にも『スキルポイント』を使わずに自然と覚える場合もあるそうです。なんでも自身の努力が神様に認められた時〈スキル〉として扱われるのだとレンブランサ神父は仰っていましたね。まぁ確かに図鑑ですべての薬草を暗記したのなら〈学問:薬草〉を習得しているのと同じですからね。」
へー、『スキルポイント』を使わなくても〈スキル〉が覚えられるんだ。
とはいえ図鑑の暗記とかできないから現実的ではないよね。
次の質問は……あ、これは聞かないと。
「”『スキルポイント』の入手方法は?”」
「主にレベルアップの時に入手できますよ。〈スキル〉とは神の祝福ですので、来訪者の皆さんに神の試練があるのならその時にご褒美として賜るかもしれませんね。」
レベルアップは分かりやすいけど、神の試練って何だろう。
ストーリーを進めたらあるのかな。
……オンラインゲームにストーリーってあるの?
「”ギルドでは何ができるのか”」
「『依頼クエスト』の受注と報告、あとはモンスターの素材等の買い取りですね。依頼の受注はあちらの『依頼クエストボード』かその近くにある『依頼受付』で行えます。魔法による手続きですので『依頼クエストボード』だけでも受注できますが、分からない事があるのなら『依頼受付』でお聞きください。また『依頼受付』の場合、定住者の冒険者とパーティーが組める『マッチングパーティー』の受付もしています。詳しいことは『依頼受付』でお願いします。」
『マッチングパーティー』っていうのはNPCと組めるみたい。ノンアクティブの私は結構利用しそうだ。
あとで詳しい説明を聞かないとね。
「依頼の報告はあちら側の扉の近くにある『報告受付』です。その隣は『買い取り受付』です。『報告受付』でも素材の買い取りはしていますが、クエストを受けていない場合は混雑防止のため『買い取り受付』の方でお願いしますね。そうそう素材は『依頼クエスト』があるかもしれないので『買い取り受付』で売る前に『依頼クエストボード』を確認する事をオススメします。」
わざわざ注意するってことは『依頼クエスト』って意外と入れ替わるのかな。
それとも私みたいにあまりゲームをしていない人用の説明なのかも。
「また『依頼クエスト』等でギルドに貢献すると『ギルドランク』が上がります。なお現在の『ギルドランク』は0。まぁお試しというものですね。この街には当ギルドしかありませんが、王都には他のギルドがあります。他のギルドもランク制で、ランクを上げることで様々な恩恵があるので積極的に『依頼クエスト』をこなしてくださいね。」
『ギルドランク0』って言われて一瞬えっと思ったが、仮登録って言ってるしジョブも『仮冒険者』だから納得した。
でもわざわざ言う必要ない気がする。
まぁ説明のためかもしれないからね。ちょっと引っかかったけれど。
「”ありがとう、大丈夫”」
「はい、それでは良き冒険者ライフを」
=『特殊クエスト チュートリアル③』を達成しました=
そうそうチュートリアルクエストを進めていたんだった。
『マッチングパーティー』の説明を聞きに行こう。
ちなみにチュートリアルクエスト③の報酬は予想通り《初心者用冒険者の靴》だった。
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