【開門・悍ましき虚空の皇】:後編
「【
ついさっき手に入れた【
『【
キュスがそう唱えると、周辺の空間がブラックホールの様な何かに置き換わっていく。
(…キュス、これ何?)
『虚構、現実、無限、有限、崩壊、創造…すべてが曖昧に、同時に存在する空間。かな?…少なくとも、人の理解できる範疇は超えていると思う』
(あぁ…そう…)
『この空間は私たちが支配してるから、この空間にいる者は好きなように出来るよ』
それじゃあ、このまま【
右手を前に突き出して、手を閉じる。
【
「わぁお…、スレアちゃんの【
「そう?」
「一瞬であの量の【
「そうなんだ」
「うん…、ほんとに、チーターみたいに強いね…」
チートは使ってないよ?
■
それから、僕とリアはミディア達の元へと戻る。
「おかえり、二人とも」
「お疲れ様、シャリア、スレアちゃん」
サザレさんはミディア達の護衛についていたようで、いくつか近付いていた【
「………しかし…」
「ミディアさん、どうかしました?」
「…もし、この襲撃が人為的なものだとしたら…」
「人為的?」
「あぁ。まず、あの量の【
多分、【
「…でも、一体誰が何のために…」
「それが分からないのよね。動機も、目的も全く分からないの」
「…そうだ。スレア…と言ったな」
「え?あ、はい」
「私の従者になるつもりはない?」
「え?」
従者?
…ミディア曰く、単純に強い駒が欲しい…のだそう。
「もちろん、スレアの方にもメリットはある」
「そのメリットって?」
「私のアビリティ、【
まぁ…強くなるに越したことは無い…かなぁ。
「分かりました、受けます」
「そうか、よかった。…なら、私の手を握ってくれ」
そう言ってミディアが差し出した手を握る。
「【
ミディアがそう言うと、僕の右手に紋章が刻まれる。
エンジェルハイロゥに槍が交わったような紋章が右の手の甲に刻まれて、消える。
「これで私の眷属になったはずだ」
「…あんまり実感は湧かないけど…」
⦅であれば、これで少々実感が湧くんじゃないか?⦆
(…あぁ、うん)
…頭の中がまた騒がしくなりそうだなぁ…。
■
「…さて、スレアちゃん」
「ん?どうしたのリア?」
「模擬戦しよーよ」
「え?」
そんなにいきなり?
「まぁ…良いけど…」
「ついでだしサザレさんもね」
「あぁ…また僕も?」
「それじゃあ、攻撃が一回でも当たったら失格ね」
「あぁ、うん」
「それじゃあ行くよ!【
「【
2人ともが【
「…じゃあ、僕も」
(…そう言えば、【
『やってみよう、スレア』
『(【
《【
《【
そんなアナウンスと同時に、【
『何がどうなってるの?』
(…さぁ…)
…取り敢えず、キュスがまた強くなったって認識で良いのかな…多分。
まあ、いいや。
(じゃあ、行くよ、キュス)
『うん』
リアの【
けど、【
「【
【
『【
キュスが発動した【
当然、こっちも視界を奪われる。けど、こっちは二人のどっちかが突っ込んできてくれればいいからね。
「おぉぉりゃぁぁぁ!!!」
土煙の中から、【
「―――っ!?」
パイルバンカーを発射する構えをしてから、リアに蹴りを入れる。
想定外のフェイントで防御できなかったリアに蹴りが当たって、ひとまずリアは倒せた。
後は…サザレさんだ。
■
「…それで、【
「いえ…。あの数の【
「それは【
「分かりません…。…しかし、それは我々にとって脅威となり得る存在です。早急に排除するべきかと」
「…その者は何者だ?」
「分かりません。銀色の髪をし、青と白の瞳を持った少女だと…」
「では、その者を殺せ。如何なる手段を以てしてもだ」
「はっ」
――――――――
作者's つぶやき:最後のやつはなんていうか若干不穏ですね。まぁ、スレアくんを排除できるものならやってみろって感じなんですが。
【
まあ、ついでに言うと【
――――――――
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