【殺戮の亡天使】、あとPvP
「【
アビリティを使用して、【
見た目や大きさは【
無駄のない動きで僕のナイフを避けて、僕の胴体に向けて剣を動かしてくる。
キュスが【
斬撃を宙返りで避けて、反撃に転じる。
(ありがと、キュス)
『うん』
着地した瞬間に【
反応速度は攻撃範囲で押し切る。
「『神に裁きを。救いの手を差すものに断罪を。悉くを滅ぼせ、【
その詠唱と同時に、【
【
すぐさまパイルバンカーを形成して、リアに投げ渡す。
「リア」
「オーライ、オーライ…よいしょっと」
『ナイスキャッチ』
パイルバンカーを装備したリアが、【
僕もナイフを構えて、【
【
(キュス、クロスボウかコンパウンドボウ出してくれる?)
『うん』
クロスボウが矢の装填された状態で形成される。実質的に弾薬無限のクロスボウの完成だ。
発射したクロスボウは【
そして、あの矢は【
「ヘーパイストス」
僕がそう唱えると、【
羽が破壊されて、空を飛行する能力を失った【
「…おりゃぁぁっ!!!」
リアがパイルバンカーを命中させる。射出された杭は容易く【
「いぇ~い!特殊個体討伐!」
流れるように僕にハイタッチをするリア。
「っていうか、もう殆ど完封してたね」
リアも僕も、ダメージは喰らってないみたいだし、多分完封…ってことで良いんだよね。
「だね。…【
「それは多分、私たちが強くなりすぎてるんだと思うよ。それにスレアちゃん、キュスコートちゃんもいるし、プレイヤースキルも大分…。だから正直、私たちが強くなりすぎたんだろうね」
「…でも、これだと…【
「あはは…じゃあPvPでもする?」
「…そんな簡単にできるの?」
「え?うん」
出来るんだ…。
■
「ここ、プライマリの中にある【闘技場】。エネミーとも、プレイヤーとも戦えるんだ。ここには腕に自信のある人も、結構いるし…なんだったら、Lv:90くらいの人も結構いるよ」
「へぇ…そうなんだ。ちなみにリアは何回かしたことあるの?」
「うん、そうだね。って言っても、ほんとに片手で数えるくらいしかやってないけどね」
【闘技場】はエントランスとフィールドに分かれていて、エントランスでは大勢のプレイヤーと交流ができたり、ランキングなどとかの表示もあるらしい。
【闘技場】エントランス内を暫く歩き回っていると、後ろから声を掛けられる。
「やぁ、こんにちは」
「あ、こんにち―――…ってえぇ!?」
振り返って挨拶をしようとしたリアが、驚きの声を上げて固まってしまう。
「…リア?この人誰?」
「この人、サザレさんだよサザレさん!PvPランキング一位の!」
「…へぇ、そうなんですね。…えっと、僕はスレアって言います。初めまして」
「…礼儀正しいね。改めて、僕はサザレ、よろしくね。…それで、シャリアくん、だよね。噂には聞いてるよ、突然ランキング上位に出現して消えてったって」
「あはは…やっぱり私にはPvEが向いてるかなって思って」
…リア、結構すごいんだな。
「そうなのかい。…ところで、ここに来たっていう事は対戦相手を探してるってことだよね?」
「あ、はい」
「…じゃあさ、僕と対戦してみないかい?」
「え、え、え…えぇぇぇぇぇ!?」
「リア、うるさい」
「あっ、ごめん。…えっと、良いんですか?」
「あぁ、もちろんさ」
…ランキング一位…多分僕達じゃ話にならないくらいの強さなんだろうな。
「…あんまり、期待はしないでくださいね?」
「ははは、それは君たちの強さ次第かな。…さて、それじゃあフィールドに向かおうか。2人で一斉にかかってきても大丈夫だよ」
サザレさんの後をついて行き、【闘技場】のフィールドへと移動する。
「…さて、準備は良い?」
僕とリアは互いに目を合わせて小さく頷く。
「「はい」」
「わぉ、息ピッタリだね。っと、それじゃあ行くよ!―――」
そんな言葉を残して、サザレさんは僕達の目の前から消える。
…後ろか。
キュスの第六感が視える前に、僕の勘で後ろに宙返りする。
すると、僕の元いた位置に無数の斬撃が見える。
次は…。
「っ!リア!」
「えっ―――」
避けようとしたリアに無数のダメージエフェクトが発生して、その場に倒れる。遅れて、リアのアバターが消失していく。
――――――――
作者's つぶやき:さて、なんだか知りませんが成り行きでランキング一位のサザレさんと戦うことになりました。
さて、勝つんでしょうか、負けるのでしょうか。
ちなみに、サザレさんには称号ではないんですが二つ名がつけられていて、『風刃』らしいです。
風のように見えなくて、気が付けば刃に滅多切りにされている…そんなところからついた二つ名…らしいです。
――――――――
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