滋賀トーーーク!!!(行ったことはない)

義為

第1話 500字以内の本編

 滋賀。琵琶湖が面積の1/6を占める、関西の水瓶。

 地形で解説されがちなこの県、私はよく知らない。ただ、2人の滋賀県民の知り合いはとてつもなく陽気である。琵琶湖の北側は雪の積もる厳しい冬が襲うのだが。いや、雪国の住民が陰気というわけではなく、陽気と陽気をかけただけの寒いギャグだ。コートをしっかりと着込んでほしい。今は真夏だが。

 

 彼らは私の先輩と後輩だが、2人に面識は無い。繋がりは、私と、滋賀県だけだ。そして、彼らは異口同音に語る。

「滋賀って、滋↓賀↑やねん。滋↓賀↑県やから」

 いや、それはどうだろう……。私は時を越えて2人にこう返した。

「滋↑賀↓以外の46都道府県民に聞いてみたら、どう答えるかは分かりきっていませんか?」

 時を越えて、2人は返す。

「「多数決やないねん。県民自決やねん」」

 県民自決ってなんだよ。


 さあ、彼らの違いを語ろう。

「野菜多ない?」

 こう語ったのは、野菜ラーメン野菜多めを頼んだ後輩の言。


「後輩ちゃん理系やないんかい!」

 こう語ったのは、計算苦手と語った私への先輩の言。


 そう、彼らはボケとツッコミであった。


 関西の水瓶は伊達ではなく、お笑いの血が流れていたのであった。

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滋賀トーーーク!!!(行ったことはない) 義為 @ghithewriter

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