第一章第三話
普段ならばある家の事柄で頭首となった者は男であるが、金沢家はその逆だ。金沢家の頭首はある事情によって女が率いる事になり、金沢優子という。
金沢優子は現時点で日本国内の議員になり、それと同時に外国にコネクションを持つゲーム会社のCEOでもあり、中等、高等のエリート校の成立者の一人の存在だ。
緑山私立小学校も、金沢優子が成立した一人である。
だから、僕が保育園から卒業する前にお母様に「十五日」の日程で成立して欲しいと、昔で頼んでおいた記憶があった。
「はぁーはぁー、どうかした?」
膝に手を当てながら、息を整って剣崎やケンタに問いかける。
「いやぁー」
「ん?」
剣崎は行列の方へ指先で指すと、十、嫌、十三人の子供が波のように並んでる事に感づけていた
「マジ…か」
「あぁーあ、これじゃ焼きそばパン、期待できないなー」
「そうですね…はぁー」
剣崎は残念そうな顔をして、肩を下ろし、溜息を軽く吐き出す。焼きそばパンか、ちょっとどんな味するなのか気になるんだけど、昨日、広場で運動の授業してる時、カズマがひろさきと一緒に話してる話題を耳にしてカフェテリアの「アンナの屋台」の新商品が「絶品」だとか。それを聞いて、ふと気になってる。
だが、剣崎とケンタがそれを狙うだなんて、予想しなかった。
剣崎やケンタが現状の態度とこの波のような行列から察するに、美味である率が期待できそうだ。と、思ったら
「これで焼きそばパンは残り八個だよ!」
「えええー!?」
剣崎やケンタ、そして僕の後ろで並び始めたばかりの子は大声を出した。
うむ、早くね?休憩時間は最長三十分、カフェテリアの時計を見て、休憩時間がまだ十五分も経っていないのに、それでも八人分しか残らないだなんて。
数分が経て、ようやく十三人の行列から僕ら三人の順番になった。いや、二人か、ケンタは「俺は寄りたい所があるから、先に行くぜ」と、変な言い訳でカフェテリアから退出した。
まぁ、焼きそばパンが手に入れないことを予想して教室に戻るだろう。
後ろで並ぶ生徒達も、同じ理由なんだからか、一人しか残っていない。それも三年生だ
レジの隣に置かれた「夏休み特別販売期間」と紙で書かれて、棚に貼ってある品物はすべてメロンパンしか残品していない。
「あ、君たちかい、美月、ケンタ、剣崎」
「あの、すいません。先ほどは二個を同時に買ってた生徒がいらっしゃるみたいんですけど…」
剣崎はレジの美人店員さんと話を問いかける
「あ、焼きそばパンの事かい?」
「はい、そうです」
「残念だけど、焼きそばパンはもう売り切れちまってね」
「いえ、僕が聞きたいのはそこじゃなくて…」
「もしかして、同時に五個とか、あるいはその倍を購入した子がいたか聞きたいです」
僕はできる限り丁寧な言い方で剣崎の問おうとする質問を当ててみる。
「あ、そうです」
「う~ん、まぁ、六個買ってるものはいるけど…」
「けど?」
「名前は知らないね」
あらら、知らんかい。
メモ :
おかしいと思いましたら、すみません。
精神病の少年 Nakaitsuナカイツ @Nakaitsu
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