第40話

「流石第1位…と言ったところかな?」


規則を壊す者は嘲るようにそういった。


しかし神楽達は何も言わない。


「それはそうと…まさかあの量のロボットを一瞬で片付けるとは…」


「お前も革命軍か?」


神楽の鋭い声が耳に突き刺さる。


黙って微笑む規則を壊す者に対して少しのイラつきを覚える神楽は


「なあ、政府に歯向かおうだなんて考えない方がいいぞ。」


当たり前のことだ。


政府には第1位の橘神楽を中心とした強い異能力者が沢山いる。


中途半端な異能力者を集めたところで勝てるはずがない。


黙っていた規則を壊す者が口を開く。


「君たちは知らなくて当然だろうが…僕は複数の異能を使える。」


話を遮るように神楽が喋り出す。


「負けるはずがない…ってか?そいつは都合が良すぎるぜ。」


神楽も複数の異能を使っているから分かる。


神楽は相当な場数を踏んでいる。


しかもセンスが抜群だ。


普通の人間が複数の異能を使いこなせるとは到底思えない。


そう、普通の人間なら。


規則を壊す者、彼の異能は高性脳。


使ったことの無い異能を使いこなすなど容易いのだ。


「お前がどう言おうと僕は最強になったんだ。」


規則を壊す者はいい終わったあと指を鳴らした。


瞬間


規則を壊す者の背後に巨大なゲートのような物が現れた。


ドシン


と、巨大な何かが地面を踏みしめる音がする。


「な、なんだ!?」


と、桐谷は転びそうになる。


巨大なゲートのような物から大量のロボットが押し寄せてきた。


規則を壊す者は不敵な笑みを浮かべながら


「さあ、お前たちにこれが対処できるかな?」


そう言った。

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異能少年は突っ走る! ちぇいさー @cheisaa

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