第36話

神楽たちが錬金宇宙人アルケミーエイリアン達と戦闘を繰り広げていた。


「なっ、なんでここに第1位が!?」


異能審判の1人の声を聞いたその場の全員は動きを止める。


「あ?なんで桐谷がここにいんだよ。あとそのねずみ色のやつなんだ?気持ちわりィ」


恐神の動きも止まったためか神楽は少し安心している。


「まあ、敵だってことは分かったわ。おい桐谷ィ…こいつらまとめてぶっ倒すがかまわねえよな?」


もちろん と桐谷は歓喜した。

パチン と指を鳴らす音と共に

轟!と炎が虚空から出現した。


魔人召喚デーモンサモン 炎の魔人イフリート。レアなんだぜ?こういう異能。」


辺り一面が火の海になった。


「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」


錬金宇宙人の叫び声が聞こえる。

恐神は気絶しているようだ。


「な、第1位はこんなに強いのか!?」


アヌビスは驚愕した。

上には上がいることを知ってしまった。


「工藤…我らの負けだ。」


ええ と工藤も同意する。

工藤がコンテナから降りてきた。


「さあ、聞かせてもらいますよ。なぜこんなことをしたのですか?」


“先輩”が工藤たちに問いただす。


「…革命です。」


桐谷は絶句する。

アクア達と同じ思想だったからだ。

詳しく と先輩はさらに問いただす。


現溶解うつつとげ…この名を知っていますか?」


桐谷と天海はその何心当たりがない。

だが異能審判達は知っているようだ。


「この前、ビルを溶かした少年と戦いましたよね?その人が現溶解です。“アイツ”と言えば分かりますかね。」


アイツそんな名前だったのかと思いながら2人は話を聞く。


「私たちは革命軍、現溶解の思想に触発された人間たちが集まっている組織です。」


続きは署で聞きます と先輩は話を区切る。


「一件落着ってことでいい…のか?」


「桐谷くん…でしたよね?これで一件落着とは行かないと思います。革命軍は組織と言いましたよね?私達以外にも同じ思想を持った同士が沢山居ます。なのでこれからも…覚悟しておいて下さい。」


と工藤は不敵な笑みを浮かべる。


勝って兜の緒を締めよとはこの事だろう。


「さあ、今日は帰ろう。」


(ん…?そういやいつの間にか神楽居なくなってたな。)


神楽はいつも自由だから桐谷は特に気にしていなかった。

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