第29話

廃工場に着いた2人は物陰から様子を探る。


(なにか聞こえるぞ)


2人は耳を澄ます。


「○☆$:°=^○○☆?」


「*☆:×%¥€€○*」


(英語…じゃないな…会話しているのか?)


謎の言語で話す2人の様子を探ろうと桐谷は少し身を乗り出す。


するとそこには

180cmほどの身長で痩せている肌がねずみ色の生命体が2体居た。


(なっ、なんだありゃ…)


まずい、そう思った桐谷は天海を連れて逃げようと後ろへ下がった。

が、そこには木の枝が…

パキッと軽快な音が鳴り響いた。


「…あ、」


そんなありきたりな展開があっていいのか…桐谷はそう思いつつ


(ま、まあ?敵意は無いかもしれないし…?)


残念、そんな思いも虚しく2体の生命体は桐谷に殴りかかってきた。


「ちくしょう!やるぞ!天海!」


2人は戦闘態勢に入った

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